年間行事(四季の祝祭)

横浜シュタイナー学園では、四季の節目に行われる祝祭的な行事を、毎年全校一緒に祝います。

四つの大きな行事はいずれもキリスト教的な祝祭を基礎としていますが、これはある特定の宗教・宗派を教え込むためではありません。太陽の運行が作り出す季節とそれとともに移り変わる自然の様々な様子に目を留めるとき、人は自分を超えた存在を感じ、畏敬の念を抱きます。

第2・七年期にある子どもたちの心・感情のを健全に成長させるためには、日々の生活の中で、四季の移り変わりに気づき、味わい、自然に対する畏敬の念が培われるようにすることが大切です。毎年季節の祝祭を繰り返し行うことは子どもの生命力を高めます。

日本の季節の行事も(節分、七夕など)生活の中で季節を感じる活動の一環として行っています。

春祭り

暗く、冷たい冬の季節が終わり、太陽の光が強くなると、身の回りの自然が一斉に生命を花開かせる春が訪れます。「死と再生のテーマ」が根底を流れる祝祭です。横浜シュタイナー学園では、毎年全在校生・教員・保護者が新1年生を温かく迎え入れる春の祝いとして屋外で行います。全員が芽吹いたばかりの木の周りで手をつないで回り、歌います。1年生は花壇や庭木の陰に隠された在校生の手作りのプレゼントを見つけます。最後にかわいい鳥の形をしたパンを全員がいただきます。

ヨハネ祭

夏至は太陽が一年で一番高く昇り、昼の時間が長い日です。この日の数日後が聖ヨハネの誕生日といわれる祝祭日です。子どもたちは河原で焚き火を囲み、歌い、踊ります。
高く昇った太陽を模した輪を高く掲げ、子どもたちはその輪に太陽の子どもをくぐらせるように放り投げて遊びます。そして、太陽の恵みにより出来たパンや野菜を皆で食べます。自然界の全てが外に向かって伸びゆく季節を明るく、楽しく祝います。聖ヨハネの果たした使命については、高学年になると教師によって語られることもあります。

ミカエル祭

9月29日は古くからヨーロッパで大天使聖ミカエルの祝祭日とされています。この聖ミカエルは、悪の象徴である竜を退治した天使で、人間の心に勇気を与えるといわれています。オイリュトミーを鑑賞したり、大天使ミカエルにちなんだ歌を歌ったりする全校の集いがあります。秋分の日が過ぎ、これから徐々に日が短くなっていくときに心が暗闇に支配されないように、勇気を持って気高い行いをした聖人たちの物語が各学年に相応しい形で語られます。

アドヴェント・クリスマス

1年の中で最も暗い季節だからこそ、心に光を灯し、聖なる夜(冬至の数日後)を厳粛な気持ちで待ち望む4週間を「アドヴェント」と呼びます。一週ごとに灯すろうそくを一つずつ増やしていくなかで、子どもたちは物語を聞き、音楽に耳を傾け、自らも歌ったり演奏したりします。校舎は手作りのローズウインドウや星飾り、青い布で美しく飾られ、子どもたちは聖夜の訪れを待ちわびます。
クリスマスはすでに冬休みに入っていますが、毎年この頃全校児童・生徒が「聖夜劇」を観賞します。
貧しいマリアとヨゼフが旅の末、馬小屋で幼子の誕生を迎えたその晩、星に導かれて心優しい素朴な羊飼いたちが祝福に駆けつける物語です。暗く寒い冬、子どもたちは闇の世界に小さな光が生まれるイメージを深く体験します。