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入学式 〜天使のささやき〜

2019年5月11日

入学式、まだ花が十分に残っていた学園の前の桜は、今やその姿をすっかり変えて、日に日に緑を濃くしています。それくらい、ちょっと時間は経ってしまいましたが、保護者から寄せられた、入学式にまつわるエピソードです。


春休みが残りわずかとなった頃の週末に、保護者による霧が丘校舎の大掃除が行われました。大掃除は毎学期ごとに行われていますが、子どもたちが進級して新しい教室になってから最初の掃除は少し特別に感じられます。自分の子どもの教室の掃除が終わると、共有部分や、まだこれから入ってくる新一年生の教室も手分けして作業されて校舎全体を手がけます。みんなで協力しながらテキパキと作業が進められました。
私は入学式が行われるオイリュトミー室で「一週間後の入学式」のことを思いながら作業をしていて、ふと三年前の長女の入学式のことを思い出しました。当日は教員と、ライアー演奏をしてくださった保護者や係の仕事を担ってくださる保護者が少数いるだけでしたが、部屋のあちこちから「おめでとう」という小さなささやきが聞こえてくるような気がしたのです。それは、まるで天使がささやいてくれているかのような小さな声でいて、泡のようにスッと消えていくのでした。丁寧に掃除された校内のすみずみや、さりげなく飾られたお花から、それは聞こえてくるよう。もしかしたら、その日に姿は見えなかったけれど、私たちを迎える準備をしてくださった保護者たちの想いが、小さなささやきとなって届いたのかも、と思うのです。まるで物語かなにかのような話ではありますが、私には確かに届き、それを確かに受け取ったのでした。

そして、入学式当日、私は次女を連れて二度目の入学式に出席するために学園を訪れました。「入学おめでとうございます。みんなに会えてとても嬉しいです。」と、2年生担任の末永先生がおっしゃいました。校舎自体もまるで末永先生と同じ気持ちを伝えてくれているかのように、普段よりもうんと輝き、喜び満ちているように見えました。
日ごろから保護者や教員によって手がかけられている校舎は訪れた人達から「雰囲気がとてもあたたかいと感じた」との声も多く聞かれます。百聞は一見に如かず。是非たくさんの方に訪れて体感していただきたいと思います。もしかしたら、あなたにも天使のささやきが聞こえてくるかも、しれません…。
(1年4年保護者 松山ちかこ)


今年度もたくさんの講座やイベントを予定しています。ぜひ足を運んで学園の雰囲気を感じてくださいね。
詳細は学園サイトでご確認ください。
https://yokohama-steiner.jp
(広報の会)