小鳥パンを担当して

2018年04月26日

ちょっぴりの緊張とそれを大きく上回るワクワク感で迎えた新年度。
1年で最初の祝祭である春祭りには、入学したばかりの1年生も参加します。
春祭りでは毎年、保護者が、子どもたちのために「小鳥パン」と呼ばれる
かわいらしいパンを焼くのが恒例になっています。
さて今年の小鳥パンも美味しく出来上がったでしょうか。
3年生保護者によるレポートです。


4月16日月曜日、待ちに待った新一年生の初登校の日。学園では一年生と上級生の対面式の後に春祭りが催されました。在校生と教員たちが一年生を迎える春の祝いとして、毎年行われています。

校庭で歌を歌ったり、うさぎや鳥やひよこの形をした在校生の手作りの宝物を探し終えると、最後に小鳥の形をしたパンを全員でいただきます。この「小鳥パン」と呼ばれるパンを焼く係を、3年生保護者が担うことになっています。

全部で 150羽焼くのですが、今回、私も焼く係のひとりでした。ほとんどパンを焼いたことがないにもかかわらず、係に立候補したのです。

思い出すこと2年前、長女が春祭りを楽しんでいる間、私は隅で様子を見させてもらっていました。子ども達と先生方にパンが配られた後、保護者にもパンが配られたので、ひとつ手に取りました。

そしてあろうことか、私はいただいたパンを見て、全く別の動物だと思い込んでしまったのです…。(焼いてくださった方、私の想像力が足りずに申し訳ありません!)

でも、そんな経験が、パンを焼く自信が全くない私の背中を押してくれたともいえます。

練習で何とか小鳥のような形になり、ほっとしたのも束の間、本番を仕込む時間がやってきました。生地を休ませていると、他の保護者から様子伺いの連絡がやってきました。「調子はどお?」と、写真つきです。近況を報告し合っていると、突如、悲鳴が飛び込んできました。

「ぎゃー!二次発酵中に小鳥がみんな合体した!」「首も落ちた!(発酵中に生地がだれてきて胴体から頭が落ちること)」「もはやこれは小鳥なのか…」「毎年事件が起きる」

にぎやかなやりとりに励まされながら、作業を続けましたが、二次発酵を終える頃までに予想外のことが起きたりして、あくせくしました。

小鳥の形はさまざまあり、どんな形に成形してもいいのですが、私は発酵中に頭が落ちてしまう「ゴトリパン」にならないように、頭と胴体の一体型にしました。なのに、くびれが全くない上、二次発酵で膨らみすぎたため、まるでエイのように仕上がってしまいました。(空よりも海を泳いでいそう…)

嘆いていると、娘が「いいんだよ!パンがあればいいんだよ!」と、一生懸命フォローしてくれました。その一生懸命さに、母は苦笑い…。

当日、きっと子ども達にはちゃんと小鳥に見えたはず、と信じています。でも念のため、ここに書き留めておきたいと思います。

みなさん、春祭りで配られたパンは紛れもなく、全て「小鳥」でしたよ!


(3年保護者 松山ちかこ)