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夏休みボランティア工事 その2 〜校庭の塀 編〜

2019年9月26日

横浜シュタイナー学園の創設時、わたしたちは校舎改修の多くの部分を保護者、教員、そして学園づくりに興味を持つ友人たちの手による「ボランティア工事」で賄いました。
この伝統は、2011年から使っている十日市場校舎の立ち上げ工事でも生かされました。
ここ数年は大がかりな工事はお休みしていましたが、今年の夏にはその横浜伝統のボランティア工事が復活しました!
平日はあまり学校にかかわることのできないお父さんたちが休日を割いて集まり、「ああでもない」「こうでもない」と議論しながら工事した結果の玄関たたきと校庭の柵は、子どもたちの日常生活に大きく貢献することでしょう。
猛暑のなか、熱気に満ちた工事の報告をお読みください。
その1〜玄関たたき編〜に続く、その2〜校庭の塀 編〜です。
(ボランティア工事担当教員 長井麻美)



この夏にボランティア工事の一貫として、お父さん有志で、フェンス工事を行いました。その報告をさせて頂きます。
思い起こせば、半年前にフェンス工事のお話が、スタートしました。
どんな形が良いか思案しているところ、建築家の村山雄一先生からアドバイスをもらい、フェンスの上を波形にするスケッチを頂いた事から、波形案になる事になりました。
そこから何度も材料の検討を行い、ビバホームにも通い検討をしてきましたが、最終的にはあるお父さんから、良い材木屋さんを紹介頂き、良い材木を適当な価格で、手に入れる事が出来ました。
柱材はハードウッドのセランガンバツ材
横桟はウエスタンレッドシダー
板材はオビ杉
を採用しました。
塗装はキシラデコールのウォルナット色で仕上げています。
これで、自然素材を使っていながらも10年程度の耐久性は確保出来ると思います。表面も数年に一度塗装し直せば耐久性は向上すると思います。
作業は8月3日.4日.12日の3日間で完成しました。
1日目
買い出し班、基礎穴掘り班、塗装班に分かれて作業を行い、途中から木材カットもこなしました。暑い中ながらも順調に作業が進み、目標の柱を立てるところまで、完了しました。
2日目
主に板材のカットと塗装を行い、一日目で明らかになった基礎の補強も行いました。2日目もどんどん手際が良くなり、板材の塗装も完了し、1スパン分だけ試験的に貼って見ました。
ここまで出来た事から予定していた11日は取りやめ12日に完成させることとなりました。
3日目
この間台風が3つも発生し、作業ができるか心配されましたが、当日は明け方さっと雨が降りましたが、作業中は良い天気で作業をする事が出来ました。
最終日は板材を貼るだけの作業でしたが、目地の間隔を1mm単位で調整して、綺麗に割付が完成しました。

完成したフェンスを見て頂ければ分かるのですが、綺麗に波形にするために、4m×9cmの板材を如何にロスなく割付するかをオヤジメンバーで議論し、最終的に導き出した結論となっています。見事端材を出さずに割付したフェンスをご覧下さい。
改めて学園のお父さんの力の凄さを感じる工事でした。協力頂いた皆さまにお礼申し上げます。
最後に学園がこの住宅に囲まれた環境で、元気な子どもたちを育んでいくためには、物理的にフェンスで仕切るという事以上に、この学園を気持ち良い空間にするために、近隣の方々へのより一層の配慮をしていきたいと思います。
(3・6年生保護者 坂田辰男)