シュタイナーワールドを歩く連続講座(6回)スタート!

2015年06月14日

第1回目の様子。たくさん方が参加し、メモをとりながら、真剣に話に聞き入っていた

第1回目の様子。たくさん方が参加し、メモをとりながら、真剣に話に聞き入っていた

5月17日、創立10周年を迎えた横浜シュタイナー学園の“今年度の講座の目玉!”とも言える
「シュタイナーの人間観・宇宙観」がスタートしました。
講師は不二陽子先生。
藤野のシュタイナー学園高等部で国語も教えていらっしゃいます。

シュタイナー教育が素晴らしいことは本当によくわかっていました。
横浜シュタイナー学園9年生までをこの教育で過ごした息子と、その仲間たち。
自己肯定感の塊で
自分と違う誰かもリスペクトし
求めるものに、まっすぐ。
そんな彼らは、私にはない「自由」を確かに獲得しつつあるようでした。

けれど、「シュタイナーの思想」の理解と言えば…。
難解、荒唐無稽、怪しい、眠くなる、以下略。
もう何年もシュタイナー教育とつきあってるのに。
我が家にはシュタイナー思想の名だたる書籍が並ぶコーナーもあるのに!
「理解できればすごく世界が広がりそうだ」という予感と、
雲の切れ間から見える青空のように、まれに「ああ、それならわかる!」という思いのみが私をつないでいました。

シュタイナー思想をありありと、手で触るみたいに理解したい。

そんな私が一番ひっかかっていたのは、
シュタイナーは、なぜかえって人々が受け取りづらい言葉で語ったのだろう?
しかも、検証不可能と思えるようなことを、それが彼の「想像」であるとは言わず、
あたかも科学的観察の結果であるかのように語っているのだろう。
(そんなことしたら、もっと胡散臭くなるじゃない!)
ということでした。
シュタイナーはアカデミックな技術と教養も確かに持っていた人だと聞いています。なのに。

この謎はまだ解けてはいません。
けれど、不二先生のおかげで、講座の最終回までには私なりの結論が出そうな気がしています。
17日の講座で不二先生がシュタイナーの世界観に入る前に、丁寧に解説してくれたのは、
「人智学はどうしてできあがったのか?」でした。
そこではシュタイナーの人物像にせまりつつ
シュタイナーの世界の捉え方に大きな影響を与えたゲーテの自然観を詳しく解説してくれました。
ゲーテによると、命あるものと、ない物質の観察の仕方は全く違うアプローチであり、
無機物(生命の無いもの)は現代の自然科学的な観察で説明ができるけれど、
有機物(命あるもの)はその観察法からして違う、というものでした。

さらに、ゲーテによれば、有機物(命あるもの)の観察法は
「じーーーーっと」対象をみつめ、入り込み
その連続する中にあるものを「見とって」ゆく
「直観」を用いるというのです!
そして、この「直観」こそシュタイナー思想、人智学の根本的「思考」の方法なのだ、というのです!

直観的思想ときたか!
直観と思考、そこつなげちゃっていいんだ!それありなんだ!
あくまで主観的ひらめきと言われている「直観」は人智学では立派な「思考」法であり
きわめて理にかなっている、というのです。
人智学のまだほんの一部だけれど、たしかな手触りを感じることができた瞬間でした。

シュタイナー教育ではこの「直観的思考力」を育てている、と不二先生はおっしゃいました。
心当たりがたくさんあります。
実際、シュタイナー教育を受けてきた子ども達を見ていると
私達にはない何かが育っていると感じます。
冒頭で述べた、子ども達の自己肯定感やまっすぐさを支えるもっと大きい何か。
それがこの直観的思考に由来しているのだとしたら、とても合点がゆきます。

シュタイナー教育はセレンディピティを高める教育だ、という人もいます。
セレンディピティとはふとした偶然をきっかけにひらめきを得、
幸運をつかみ取る能力のことなのだそうです。
それはまさにこの直観的思考力が深く関係しているように思います。

不二陽子先生のガイドのもと、あと5回のマジカル・ミステリー・ツアー。
いったいどんな景色と出会えるだろうと、わくわくします。
どうぞ、ぜひ今からでも、私達の旅の仲間に!
シュタイナーワールドをいっしょに堪能しませんか。

(1,7年生保護者 たばた)


横浜シュタイナー学園 創立10周年記念公開講座
全6回講座「シュタイナーの人間観・宇宙観」
講師:不二陽子先生

次回、第2回目は6月21日(日)開催です。
詳細とお申込みは
https://yokohama-steiner.jp/archives/7860