公開講座 「豊かに育つ子どもたちの話」に参加して

2015年06月21日

5月30日に開催された横浜シュタイナー学園創立10周年記念公開講座 「豊かに育つ子どもたちの話」に参加した1年生保護者の感想をご紹介します。
会場は、青葉区あざみ野にある「アートフォーラムあざみ野」で、学園保護者以外にもたくさんの方が参加してくださいました。


真夏のような日差しの5月30日、神田昌実先生の公開講座に参加しました。
先生は今年、9年間担任を務めた第2期の卒業生を送り出し、4月から新たに1年生を担任しています。
現1年生の保護者として、これから9年間のワクワクする「旅路」を想うとき、今回のお話は、その想像する景色をより色鮮やかにしてくれると、参加を心待ちにしていました。
神田先生はいつも、卒業した子どもたちのことを嬉しそうに自慢します。
先生が大好きなこの卒業生たち本人も、講座の最後に登場してくれると聞いて、ますます楽しみになりました。

いつもの通り穏やかな語り口と絶妙な「笑い」を交えながら、先生のお話は始まりました。
シュタイナー教育で大切にされる7年期のお話に続いて、クラスの子どもたちが定期的に提出していた「日記」が紹介されました。その面白いこと!
弟のイタズラを諭して、お母さんに対してもフォローするお兄ちゃんの姿。友達が突然家に来たときの嬉しさと戸惑い。
またある子どもは、「生きることの意味」を短く、鋭く問います。
全ての文章が、その瞬間の瑞々しい気持ちを鮮やかに教えてくれていました。それも「自分の言葉」で。

そして、いよいよその本人たちの登場です。6人の卒業生が参加し、受講者からの質問タイムが始まりました。
卒業生のうち2人は、シュタイナー学校ではなく私立の高校に進学しています。
「シュタイナー教育といまの私立高校での学びの違いをどう感じますか?」
それを受けて、神田先生からも「無茶振り」質問が飛びます。
「あなたにとって”学ぶ”とは?はい、一人ずつ」

ここでも子どもたちは、自分の内面と対話しながら、湧き上がってくる言葉をかみしめて、ゆっくりと質問に答えます。そこには、「こういう空気だから、こんな答えが期待されているんだろう。じゃあ、それに沿った答えを言っておこう」という「おもねり」を感じません。
自分の心で感じ、考えたことを真っ直ぐに伝える。ただ、単なる自己主張ではなく、自分の発言を客観的にも見ようとしている。それは自分と相手を肯定し、信頼しているからこそできるのだろうと感じました。

シュタイナーで学ぶ子どものこれからにますますワクワクするとともに、自分自身のあり方についても、多くのことを学ばせて頂いた機会だったと感謝しています。

(1年生保護者 いとう)