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〜創立20周年記念伊藤恵ピアノコンサートを終えて〜    「一期一会の出会い 至福の時間」

2025年11月3日

先日行われました横浜シュタイナー学園創立20周年記念伊藤恵ピアノコンサートについて、当会担当者、6年生担任でもあり、伊藤恵さんと深い繋がりのあられる長井麻美先生がブログに想いを綴ってくださいました。参加された方もできなかった方もぜひお読みください♫

10月18日土曜日、天気予報では雨だったはずが、良い方に外れ、秋晴れの柔らかな日差しが会場ロビーに注ぐ朝に「横浜シュタイナー学園創立20周年記念伊藤恵ピアノコンサート&トーク」の準備が始まりました。

在校児童生徒、保護者のために第一部を、学園を支え、応援してくださっている方々や卒業生、卒業生保護者への感謝の意を表すために席を用意した第二部の二部構成。

第二部の集客に困難さはありましたが、それぞれが最大限にできる事を模索してくださったお陰で、観客数が100を超え、ほっとしながらの朝でした。

開館と同時に調律師さんが会場入りしてピアノのコンディションを整え、10時半ごろから伊藤恵さんご自身のリハーサル。もともと良い器種とのことでしたが、恵さんが弾き続けるとだんだん音色がつややかに、奥深い響きになっていくのが素人耳にも分かりました。

そうこうしているうちにあっという間に開演時刻が近づきました。

第一部は学園内部向け完全クローズドの演奏会。国内外の大きな音楽ホールで多くの聴衆に向けて演奏することが当たり前の伊藤恵さんが、「横浜シュタイナー学園の児童生徒、保護者のため」だけに演奏するまったくもって特別な時間となりました。

恵さんが「ちょっと頑張りすぎちゃったわ」と自らおっしゃるほど、考え抜かれた絶妙な選曲で、緩急のバランスが良く、次々に音が心の奥深くにしみこんでいくようでした。

第二部も同様のプログラムで渾身の演奏。ピアノ演奏はある意味孤独なマラソンみたいだなぁと感じるほど、体力的にも精神的にもものすごく力を使うものだろうなと感じました。

最後に恵さん、伏見先生、長井との鼎談コーナーがありました。

ここでは音楽家同士の感性の豊かな話の掛け合いが素晴らしかったと思います。

残り5分というところでふと会場にいる卒業生に話を振ってみたくなり、いわゆる「無茶振り」をしました。

高等部11年生のFくんは戸惑いながらも今、自分が置かれている

「オーケストラを率いる」という役目に対し、どのようにしてゆけばよいかと発言してくれました。

それに対し、真摯に丁寧に答えてくださる恵さんの誠実さ、音楽を目指す後進に対しては誰にでも物惜しみしない姿勢に頭が下がる思いでした。

こうしてあんなに楽しみにしていた夢の音楽会はあっという間に終わりました。

 

報告することが二つあります。

一つ目。こちらでご用意した今回のステージに対する謝礼を恵さんはそのまま学園へご寄付くださいました。

ありがたく、頂戴いたしました。

二つ目。鼎談の際に質問をしたFくんに恵さんは大変興味を持ち、これからも連絡を取り合いたいとのご意向を示されました。この音楽会を通して、音楽を志す若者の将来に何か新しい可能性が生まれるのなら、この上なく幸せなことだと思います。

 

最後に、この企画に賛同し、様々なところでお力添えくださった皆様、プロジェクトメンバーの皆様に心からの感謝の意を表します。ありがとうございました。

ピアノコンサート担当 6年生担任 長井麻美

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