今年度初めに披露された保護者、関係者有志による「横浜シュタイナー学園開校秘話」の寸劇の中で、ボランティアの手によって校舎が出来た歴史が演じられました。すでに「ボランティア工事」は伝説と化しています。そこで、「伝説のボランティア工事を自らの手で!」を謳い文句に、10周年記念企画の一環として夏休みの8月1日・2日に、最も長く使われてきているオイリュトミー室と1,2年生教室、階段腰壁の壁塗装作業を行いました。予想以上に多くの低学年のお父さん方が駆けつけ、活気溢れる雰囲気と猛烈な暑さの中、色あせていた教室の壁は見違えるほど瑞々しく、美しくなっていきました。また、本作業に先立って7月30日・31日には養生の作業がありましたが、ここでは7年生の有志が6名参加し、楽しそうに手伝ってくれました。開校11年目に新たな「ボランティア工事伝説」が生まれた!と感慨もひとしおです。参加してくださった皆さん、有難うございました。そしてまた来年、再来年と、次々に教室を美しくしていきましょう!以下、参加したお父さん方の感想をご紹介します。
(6年生担任 長井麻美)
学園10周年のボランティア工事に、参加させていただきました。8月1日(土)、8月2日(日)は、1、2年生の教室、オイリュトミー室、階段の壁の、壁塗り作業をさせていただきましたが、水彩の壁塗りは私にとって初めての体験で、特に仕上げ用の水彩塗料の塗り方、延ばし方が結構難しく、二人ペアで行うものでしたが、かなりの集中力で本気モードになっていたと思います。
高学年、中学年のお父さん、お母さん方はもちろん、一年生、二年生の低学年のお父さん、お母さん方も大勢参加されており、みなさんとの交流も深まった様にも思いました。
両日ともに行われた、作業終了後の、「シュワシュワの会」では、「親父たちの、熱いガチ談義」に花が咲いておりました。
「良きものに携わるもの同士は、より良きものに導かれていくものなんだなぁ?!」と、いつものノンアルコールビールのお代わりも、ついついすすみ、感激しきりのひと時でした。
(1・4年 たかの)
修繕の日は、日差しも強く気温も高い2日間でした。朝から脚立を担いで参加者が集まってきました。校内はすでに前日までの作業で養生がされていました。スイッチのプレートや電球やカバーを外したり、窓枠や床をマスキングとシートで覆うのはとても大変な作業だったと思います。そのおかげで塗装はすんなりと進み、予定になかった階段も上から下まで塗ることができました。本当にきちんと下準備をして頂いたおかげです。ありがとうございました。
1日目は全てを白い下地塗料で塗りました。真白になった教室は、普通のマンションの一室みたいになってしまいました。
2日目は色付けです。刷毛で色を拭き上げながらぼかすのですが、思ったより壁に吸い込まれてしまったりして難しいものでした。作業を始めると、白く無機質だった壁のところどころから色が立ち上がってくる感じがして、部屋の空気が暖かくやわらかく変化していきました。何人もで塗っているので、作業している人によって雰囲気の違う壁面になりました。それを最後に1人2人で整えて、それぞれの場所に合ったように落ち着きました。
塗り終えた校舎は10周年の区切りに再び気が満ちた感じがしました。最後は予定になかったエアコンフィルターを洗ったり、雨水マスの周辺の整備やカーテンレールの修繕、取付など作業して、2日間の修繕を終了しました。
(2年 つるが)