保護者・OBインタビュー Vol.2
「学べば学ぶほどの面白さとしっくり感(楽しいおやじの会もあるよ)」
- プロフィール
年齢:50代
職業:公務員
趣味:釣り、パワースポット巡り、読書
家族構成:妻、大学3年生、高校2年生、5年生の子どもの5人家族(2020年時点)
学園との関わり:おやじの会、寄付助成金グループ等に参加
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ー今日はお忙しい中お時間いただきましてありがとうございます。
私が初めてお話したのは、学園の自主グループであるおやじの会(注記*1)への勧誘で声をかけていただいたタイミングだと思います。
おやじの会の活動も担って頂いていますが、学園のイベントではいつも新入生とか転入生のお父さんの連絡先を聞くためにメモ帳を持って歩きまわっていらっしゃいますね。 - 保護者:新しく入って来られた方は学園内で知り合いが欲しいと思っているのでは?と思い、会った方には声をかけています。
学園に来られるお父さん方は、パートナーに引っ張られて学園に加わるお父さんも多いと思いますが、魅力的で個性的な方が多いと感じます。知り合いになるということは、メリットデメリットとかではなく、仕事とは違う、自分の世界も広げられると思っています。職場はある意味、特定の価値観で結びついた集団なので、色々な皆さんと知り合えることが人間的にも良いバランスに繋がると感じます。 -
ー早速ですが、何故シュタイナー教育を実践している横浜シュタイナー学園に興味を持たれたのでしょうか。
- 保護者:私は珍しい方だと思います、妻と出会う前からシュタイナー教育に関心を持っていました。まず、学生の時に不登校児や障害児について学んでいました。学生をしながら児童相談所のアルバイトにも携わり、実際に子どもと接する中で、教育についても色々と考えさせられる機会を持ちました。
就職してから、初めてシュタイナー教育を知り、ある日「4つの気質」についての本を見つけ、手に取って読んで、これは本物だと感じました。その後、シュタイナー教育の読書会に参加する機会もありまして、松田仁先生(注記*2)を講師に人智学の基本を学びました。
他のきっかけとして、反町のシュタイナー幼稚園の近くにたまたま、アパート暮らしをしていた時期がありまして、近所の掲示板に幼稚園の勉強会のチラシ(幼稚園の1日の過ごし方)を見つけて、1人で聞きに行った事がありました。その内容がまた印象が強かったのです。ライゲンと素話などの拡大と収縮というリズムについてや、園の空間の静かでやや暗めな雰囲気が、世界に働きかける内的な力を育む、などの緻密な理論を聞いて、すごく奥が深く面白いなと感じました。
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ー例えば、教育論や理論という観点では、モンテッソーリ、サドベリー、それこそ公教育だったり、色々な種類があると思いますが、なぜシュタイナー教育にそこまで興味を持たれたのでしょうか。
- 保護者:学生の時にピアジェの発達論について学んだ事がありましたが、どうも腑に落ちず、違和感を持ちました。学が足りないせいはあると思いますが、何か理論が作り物のような、思考の構築物のように感じました。しかしシュタイナーの発達論は、読んでとても共感できる、しっくり感を得ることが出来ました。
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ーしっくり感というのは、ご自身が大学生の時から子どもたちと触れてきた結果として感じたものでしょうか?
- 保護者:そうかもしれません。学生時代は、不登校児の再登校支援などもやっていました。不登校児の再登校支援の方法は子どもによって全く違います。しかも、一旦学校に行けるようになったとしても、その後、継続するためにさらに課題がありました。気質の違いのようなものも考慮していたのです。私が所属していた学科には大変優秀な先輩方がいて、支援はほとんど上手くいきました。それらは子どもを多方面から理解し、働きかけることについて、凄く良く学べた経験となりました。
元々教育学には興味がなく、モンテッソーリとかシュタイナーとか全く知りませんでしたが、カウンセリングには興味があり、心理学や精神分析や哲学などを読んでいました。就職してから、たまたま手に取った「4つの気質」についての本が、易しい文書で読みやすく、子どもを見る視点と働きかけ方が具体的かつ精密で、シュタイナー教育への興味が開かれました。心理学的面白さに加えて、リアリティを実感する驚くべき内容で、他のシュタイナー理論への興味も急激に広がりました。
シュタイナー教育の勉強会で12感覚論(注記*3)について学んだ事があります。幼児期に4つ、学童期に4つ、青年期に4つの感覚教育が重要であること。それとともに、7年周期(注記*4)の発達論について学びました。これらの内容が、深い人間洞察に基づいた、作り物ではない理論と感じ、それに基づいた教育実践に強い説得力を感じました。そしてとても面白い、これは本物だと学ぶごとに感じました。
例えば、平衡感覚が取れて、バランスを保てるようになり、自分の中心ができると、聴く力や他人を感じることが出来るようになり、自我発達に繋がるとか。シュタイナー教育とは、人間の気質を踏まえ、その人自身が成長を遂げるために、それを実現できるように手助けする教育であり、子ども時代の教育だけではなく、大人になってからの教育も含む全人生的な教育であると思いました。
シュタイナー教育は子どもの教育だけではなく、人間そのものも今も進化の途上で、さらなる成長を遂げていける、それを考えさせてくれるものだと思います。
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ーすごいですね、学園のお父さんの中でもこれだけ考えて話すことが出来るお父さんはいないと思います。
- 保護者:学べば学ぶほど、わからない事は多いですが面白いです。
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ー初心者がシュタイナー教育を学ぶためにおススメの本はありますか。
- 保護者:私が出会った4つの気質についての本で「子どもの体と心の成長(イザラ書房)」と言う本はおススメします。読みやすくてイメージを持つことが出来る内容で、子どもの気質や生活のリズムを学ぶことができて面白いです。
先程の話の繰り返しで恐縮ですが、反町のシュタイナー幼稚園勉強会での学びが、とてもしっくりきたのです。例えば、「静かに暗めに」という園の空間は、子どもの外界へ向かうための内的な力を育むためでした。また、羊毛ボールを寝ている赤ちゃんに与える時、目の前に渡さず、顔の横に置く。そうすると、ボールに向けて、首を動かし目を合わせ手をのばす、など体を意志に沿って動かす事を学びます。世界への感性を高め、世界に働きかける意志と行動力の成長を促す。とても奥が深いですね。
教育とは単に教える事ではなく、世界との関わりの中で、思考、感情、行動の力を育む事。それがどのように身につけられるかを学び、その成長を測る観点も学べる。こうしたことを子どもの成長とともに、実感しながら学べるのがシュタイナー教育と感じます。
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ー自分のお子さんが生まれたらシュタイナー教育に触れさせようというのは、ある意味自然な流れでしたか?
- 保護者:そう思います(もちろん妻の協力ありきですが)。ただ、最初は夫婦の仕事環境もあり、シュタイナー幼稚園にすぐ通うことは出来ませんでした。自分たちが知っている範疇で子どもたちにシュタイナー教育に触れさせるということはやっていました。テレビを止めたことは、その一つでした。うちは男児3人ですが、結局兄弟みなシュタイナー幼稚園に通いました。
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ーその後、ご次男は横浜シュタイナー学園に6期生として入学されましたね?少し観点は変わりますが、横浜シュタイナー学園の運営はNPO法人が母体(注記*5)ですが、何か抵抗などはありませんでしたか?
- 保護者:シュタイナー教育を知っていた点が大きいですね。普及すべきとも思いました。そして、この学園の成り立ちは、奇跡的な誕生であることも知りました。何か貢献したい、という気分も伴いましたので、入学は迷わず、運営母体等の外形的な部分は意思決定の妨げにはなりませんでした。
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ーその点について奥様は?
- 保護者:妻も同じ理解がありました。何とかなるという気質で頼もしい感じでした。学校選びにおける夫婦間での問題は特になかったですね。少数派だと思います。
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ーそのほか、入学前に不安などはありませんでしたか?
- 保護者:学園の成り立ちを知ると、誕生するべくして誕生したと思えます。シュタイナー教育の良さを学んできた部分が大きいのでその機会に巡り会えた!という貴重感がとても大きく、学籍などの不安に勝りました。あとは保護者として、学園の維持発展のために何が出来るか、という責任に不安を感じました。保護者は運営の一人である、という意識と務めがあってこそ、存在し続けられる学園だと思います。子どもが教育を受けるという点では、恩恵を受けるものですが、学校としての公的支援はなく、共同運営する親教師が学園を支えることで存在し続けられています。
その立ち位置で頑張っている親や教師の姿を子どもが見ます。この保護者の活動そのものがこの学園の教育の重要な一部分だと思います。そしてシュタイナー教育の普及、発展に繋がれば、学園の仕事は社会運動という感覚も自然に芽生えると思います。
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ーその考え方はすごいと思いました。私の場合は、卒業資格はどうなのか、NPO法人とはどうなのか、とうことを入学前不安に感じていましたが、そこを飛び越えて、共同体として学園に何ができるかと言う視点を持たれていた点は凄いと感じました。
- 保護者:何とかなるさと考えていましたが、存在基盤としてはまだこれからと思っていましたから、不安に感じるところはもちろんありました。
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ー実際入学してみて入学前に抱いていたイメージ、例えばしっくり感等との違いはあったのでしょうか?
- 保護者:自分が学齢期のシュタイナー教育についてはほとんど知らなかった、と思いました。実際自分が授業を受けてはいないので、子ども自身の内面はわかりませんが、月例祭という、学期ごとに行われる発表会で子どもの成長を見ることができ、他の子どもも含めて成長を感じられる機会がありますね。
クラス内も確かに毎年毎年いろんな出来事がありますから、シュタイナー教育と言っても、順風満帆に進むわけではありません。思春期は普通に難しくなると思います。次男の学年は転出入が多く、クラスの雰囲気がよく変化した様子でした。逆に三男(インタビュー時6年)が在籍しているクラスは子どものまとまり方はすごく良いと思いますが、思春期に入るのでどうなるでしょう。教師や子ども一人ひとりの個性とか、親の価値観とかによって雰囲気は非常に影響を受けます。
次男の場合、どう感じていたかはわかりませんが、クラスの雰囲気の変化にいろんなことを感じたと思います。次男は、高校進学先にシュタイナー学校を選びませんでした。ある意味、自我が育った結果の選択と言えると思います。9年間の学びの次に、何をやりたいのか、自分なりに考えて自分で決めて次の進学先を選びました。この学園の生徒は、自分の進路について、周りに流されないで自己決定できる印象です。特徴と言えると思います。先輩に誘われても自分はこっち、仲の良い友達がこっちでも私はあっちだと決める。自分自身があり、精神的に自立してきていると思います。9年生の段階ですごいと思います。
親としては、高校もシュタイナー教育を選択して欲しかった気持ちはありました。成長に応じた1年ごとの素晴らしいカリキュラムが用意されている事を聞いていたからです。そして、それはとても魅力的です。でも次男は、自分で結論を出し、その進路に実際に進んでいきました。そこに、個性の成長と行動力の成長を見いだせて嬉しかったです。次の進路もやりたいことを見つけて、進んで行こうとするだろう、そのように信頼できつつあります。この先はわかりませんが、進路において、出会う人たちの中で信頼関係を築きながら、自分を発揮しながらやっていってほしいと願っています。
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ー高校進学にあたり、他の公立や私立に進んだ時のギャップ等について不安はありませんでしたか?
- 保護者:次男の場合は、性格的に柔軟性があるのでうまくやってほしいと希望、期待がありました。今までと違う学校生活に感じるギャップに対処できるのか、学校がどんなところか、次男に合っているか等の不安も当然ありました。今のところ柔軟に対応できている様子ですが、まだ成長の途中ですので引き続き見守っていきたいです。
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ーご三男(5年生)の場合はどうですか?
- 保護者:彼も成長が楽しみです。三男が卒業するタイミングでは、また学園のことをたくさんお話できるようになると思います。5年生はもう思春期で、子どもたちが親に対して反抗もします。主張力が高まっていて、まだ子どもでいたい自分と少し大人を要求される自分との間に葛藤を感じる時期だと思います。
「聖夜劇」という世界のシュタイナー学校や幼稚園で上演される劇があります。この中で「三賢王」という劇は5年生から観劇可能です。5年生くらいは、悪いことへの誘惑を感じ始め、危ないことへ近づき始める時期かと思います。この劇は、悪を予感させることや、悪の本質を暗示することもテーマのようで、これも子どもの成長にあった内容だと思います。実際に子どもを見ていると、隠れて何か悪いことをやりはじめたりする時期だと思います。子どもとしては、その様な、”間”が生まれる時期だと思います。そして、先生との関係もやっぱりちょっとだんだんそれまでと違う変化が起きてくる時期だと思います。先生もそれをよくわかっていると思います。いろいろ起こったとしても、順調でない出来事も、自我の健全な成長のうちと思って共にしていきたいと思います。
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ーご次男が入学された当時と比較して、学園に在籍する子どもたち、ご家庭も増えてきました。
- 保護者:そうですね、いろんな方が入学され、その方の話を聞くのは楽しみです。各家庭色々な考え方がありますが、教育の内容とか学園のスタンスとかに共感できる人が入学してくれていると思います。理想と異なる部分も感じたりする事もあるかもしれませんね。
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ー1個、聞いていいですか?
- 保護者:10個でもいいです(笑)。
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ーご次男の卒業式を迎えた時に9年間を振り返って何か想うことはありましたか?
- 保護者:9年はやっぱり長いです、大変なことも色々ありました。卒業式で、「大変でしたがこのクラスで良かった」と次男が言うのを聞き、成長を感じながら胸も熱くなりました。9年一貫はとても大変でありますが、その結果、とても人間力が培われると思います。
卒業式の後、9年生を送る会、という、卒業生、在校生、教員、保護者の交流会がありましたが、これはとても楽しいです。色々な出し物が延々続きます。9年生が中心ですが、先生や保護者も出し物をやったりして、皆で楽しみます。名残を惜しむ時間がたっぷりあって、笑いながら在校の余韻を味わうことができる時間でした。
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ーこれから入学を検討しているご家庭のお父さんに向けて一言お願いします。
- 保護者:そうですね、子どもたちの成長を見てもらう事ができれば、語る事は多分ないと思います。毎学期の終了時に行われる月例祭を見ていると、実際、自分の子だけでなく、子どもたちの成長が見られます。
もう一つ話をすると、9年生で行われる、卒業プロジェクト発表はすごいです。このように成長するのかと言う事が目からウロコでわかります。個性の成長とはこういう事かと私は実感しました。普通校とは全く違うという風にも感じました。80〜100人の大人・子どもの前で、自分の個性から選んだテーマについて調べたり制作したり実演したりなどして様々に発表します。緊張しつつも自分の言葉で、熱き思いを込めて20分発表することができます、その熱が伝わって来るのです。これは本当に凄いと思います。テーマは本当に個性的で、みんな全くバラバラなテーマです。どうしてこのテーマを選んだのか、という話からもう個性的で面白いのです。自分の中学時代では考えられない光景です。ちなみにシュタナー学園や東京賢治シュタイナー学校などのシュタイナー高等部の卒業発表も見に行った事がありまして、やはり個性的なテーマですが、さらに深まった知識と感受性で語ります。現実社会に向かって、自分の感性を更に磨いて立っているなという印象を受けました。人生を渡る切り口をどの様に身につけつつあるかの、成長の過程と、この時代を生き抜く個性とエネルギーが伝わってきます。これからの難しい時代に、若芽が生命力強く芽吹いているのが感じられ、感動と希望を覚えました。
私が学生の頃は社会に暗いイメージを抱いて絶望感しか持っていませんでした。環境破壊とか、資源枯渇とか、地球はもうダメかなぁとか。でも、それをより感じさせる現代の状況で、何か切り口を持って向かい合うシュタイナー学園の子どもたち。お金をテーマにした子がいたり、体の話をする子がいたり、和包丁を研究する子がいたりしました。伝統文化的なものへの傾倒、声を自分なりのものとして体感していた人や、ものづくりに興味を持った子、政治家になろうと言う子もいた。行動力や人を惹き付ける発表力もすごい。とにかく多彩な感じ、個性が形作られていく印象がある。「嘘」をテーマに発表した子もいる。自分自身を語ろうとしていると言うことだと思う。いろんな話をする子がいた。日本文学について感動溢れて話す子もいた。本当にその卒論を持って帰ってじっくり読みたいと本気で思いました。人間とはこのように成長するのか、子どもとはこのように成長するのかということをビシビシと感動と共に感じさせられました。卒業プロジェクトはそれを目にすることができる大舞台の一つです。子どもの成長の可能性、成長の過程、想像を超えた子どもの成長が目に見えると言うことが伝わると思う。本当にすばらしいと思います。その原型が、横浜シュタイナー学園の卒業プロジェクトで見ることができます(9年での卒業プロジェクトは横浜のみ)。
シュタイナー教育というのは、個性を大事にして、この世界を体験させようとしてくれます。教師がそれを導いてくれます。一人ひとりの個性を尊重することは本当にすごく大変だと思いますし、それを心がけて実践するする労苦は想像に余りあるものだと思います。そして親の支えも、重要だと思います。これも繰り返しになりますが、親がそういう教育活動に携わるということが子どもを成長させると言えると思います。その様な親・教師が、自分たちを見てくれているという事、それが、子どもが親・教師、学園を自然に信頼する事に繋がると思います。小さい時からその信頼感を自然と身につけるようになる事はとても大きい。だから、小さい時から月例祭とかで自信満々に喋ることが出来たり、恥ずかしくても発表することが出来るのだと思います。親も学園も先生も子どもの引き出し力がすごいと思います。また、子どもにとって、自分の親だけではなく、周りの大人たちも同じ温度で接してくれるのも安心を感じると思います。
- 保護者:この教育について、子どもたちが大人になって自分で話せるようになった時、もっとわかることもあると思います。OB同士で集まるくらいの年齢になったら自発的な活動が生まれてきてほしいと思いますね。自分の言葉で学園を語る事はすぐには難しいかもしれないけど、社会経験を積んでいったらまた語れるのかもしれませんね。卒業生の一人が、海外旅行に行った時に建築物の中に黄金比を見つけて感動したそうです。その時に、これまでの12年間の学びが円環を描いて繋がった感覚がした、と話したそうです。これはシュタイナー教育を受けた人にしかわからない悟りのようなものではないでしょうか。そういうことを言えるようになっていることがすごいし、そういう話をぜひ聴きたいですね。
シュタイナー教育は子どもの発達を本当に的確に捉えている教育だと思います、植物学、動物学の学びとか、社会との関わりについても成長に合わせて、その時点その成長期での学びが組み込まれていると思います。
最後にもう一つ感想です。シュタイナー学園の子どもたちは、幼さを残しがちなところがあると思います。ただ、それは純粋な感動とか、物事を突き詰める意欲とか将来のエネルギー源に変わっていくと思えます。幼いな、と思う反面、将来大きく化けないかなと期待しています。幼さが出来るだけキープされることは良いことなのではないかと思います。ものすごい集中力や創造力なり得るのではないかと思います。先生はまなぶことは楽しい・素晴らしいという風に導いてくれますね。学びに気持ちが前のめり、学ぶ姿勢をみんなが持てるという印象です。優等生でなくて良いんだな、と思ってしまいます。
- (注記*1)おやじの会:お父さんを中心としたサークル活動。
- (注記*2)松田仁先生:「子ども時代の三つの階段」シュタイナーの児童教育の著者
- (注記*3)12感覚論:5感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)の他に熱感覚、運動感覚、平衡感覚、生命感覚、言語感覚、思考感覚、自我感覚を合わせた12感覚。
- (注記*4)7年周期:シュタイナー教育では、7歳までを「第一・七年期」、次の14歳までを「第二・七年期」、21歳までを「第三・七年期」と呼びます。子どもが意志、感情、思考において調和のとれた人間として成長することを目的とし、そのために、人間の心身の発達段階に応じた独自の教育を行っています。0〜7歳 ・・ 意志の教育(体の基礎を作る時期)、7〜14歳 ・・ 感情の教育(感情を豊かに育む時期)、14〜21歳 ・・ 思考の教育(抽象的・論理的思考を養う時期)
- (注記*5)NPO法人が母体:NPO法人横浜シュタイナー学園が運営