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アドヴェントを迎える

2018年11月27日

たくさんのお客様をお迎えする「アドヴェントのつどい」はいよいよ12月2日(日)。みなさまどうぞ遊びにいらしてくださいね。
さて、保護者たちの準備も大詰めです。11月14日には、準備のための全体ミーティングが行われました。


アドヴェント準備にいそしむ保護者

本当に、保護者がつくりあげる学校なんだなぁ、とつくづく思う。
ここ横浜シュタイナー学園では、季節の祝祭をはじめ、学園で開催されるほぼすべての催しに保護者の密な関わりが必須である。NPO法人の学校なのだから当然といえば当然の話だが。その中でも春のオープンデイ、冬のアドヴェントと、年二回の一般公開イベントは、学園をまだ知らない一般の方々にもシュタイナー教育を体感してもらうことができる数少ない機会として、計画も準備もさらに念入りなものとなる。
二学期は子どもたちにとってももちろん充実の時期だ。3年生の稲刈りや家づくり、初めての外泊体験である5年生の山の学校、1、2年生だけが体験するマルティン祭などもすべて二学期の行事だ。今年は、9年制教育の学びの締めくくりともいえる8年生劇も予定されている。この時期の学園保護者たちの辞書に『暇』という文字はなく、その手帳にはびっしりと予定が記されていることだろう(…たぶん)。

蜜ろうのろうそくづくり

そんな二学期もいよいよ終盤にさしかかる12月2日(日)、冬の一般公開イベント『おやこでむかえる アドヴェントのつどい』がついに開催となる。
11月に入り、最終打ち合わせのためのミーティングが開かれた。当日、学園で体験できるのはふわふわの羊毛をつかったワークショップや、落ち葉を踏みしめながら静かに体験する蜜蝋ろうそくづくり。淡々とした語り口の静かな人形劇は毎年大好評で、開場とともにチケットがなくなってしまうこともある。
1階カフェと販売ブースには毎年手づくりのお菓子と雑貨が所狭しと並び、大盛況となる。眺めるだけでも嬉しい、美しいヘクセンハウス(クッキーハウス)や、厳選された材料で丁寧にこしらえたお菓子。暖かな毛糸やふわふわの羊毛で丹念につくられた小物など、他ではなかなか手に入らないものも実は多い。この学園のお母さんの手づくりの完成度は半端ないのだ。ここ数年はオトナ買いして帰られるお客さんも少なくはない。カフェでは温かく滋味あふれるやさいスープ、校庭のお父さんカフェでは今年の新しい試みとして羊飼いのシチューをふるまうことになった。
書き出せばきりがないくらい、この『おやこでむかえる アドヴェントのつどい』というイベントは、学園の『手づくり』が堪能できる一日だ。それはそのまま、この学園の教育が子どもの中に育むもの?手間暇をかけることの確かさ・暖かさ?を体現している一日、ともいえるだろう。訪れた人の心にそんなほっこりとした小さな温もりを手渡すことができたら、その温もりを頼りに今度はまた違う場所で集うこともできるかもしれない。そうして少しずつ、共感する仲間が増えるといい。私自身そんな風に願いつつ、日々に追われながら準備にいそしむ学園保護者の一人である。
(広報の会 石倉義子)
※12/2(日)開催「アドヴェントのつどい」詳細は、こちら