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十日市場オイリュトミー室の棚据え付けでお父さんたち活躍(準備~作業初日)

2021年2月1日

15周年行事の一環で
十日市場校舎のオイリュトミー室
奥の収納エリアの
棚つくりのお題をいただきました。

 

 

学園のこういったお題は、
いわゆる市販品を買ってきて据える
というのでは、収まらない、
ものの大きさに合わない、
ということもありますが、
校舎で大切にしている要素の
一つである
雰囲気に溶け込んでいるかを
第一に考えます。

 

こういった場合は、
まずは棚を授業で使用される
先生方の意見と、
実際にできそうなことを現場で見て、
測り、考える、
ということから始めます。

 

幸い、学園には、
お仕事でも
専門の方も関わっていただけて、
いくつかの工夫で
実現できそうなスケッチは
作ることができました。

 

その後は、
合う材料と部品探しです。
近所のホームセンターに、
子どもの送迎の合間で
現物を測り、市販材料から選ぶ、
ということを行ったり来たり。

 

これ、
あまりされない方には
面倒な作業
と思われるのかもしれませんが、
ここは実は楽しいところ
でもあります。

 

材料からひらめいたり、
現場の制約が
弱みに見えたのに
強みになったり。

 

今度使えるかな、
というものを
知ることができたりします。

 

ここで、
頼れる相談相手にして、
協働してきた玄人の方が、
ご事情で参加いただけなく
なってしまいました。

 

これは大変です。
こういった木工作業は、
道具が大切です。
玄人の方は
様々な道具と
熟練の技もお持ちでしたから、
それを欠いては事が進みません。

 

慌てて方々を聞いて回ると、
保護者の方々に
いらっしゃるのです。
不思議と。

 

据え置き型の
古い電動丸鋸
(なんで持っているの?)
とか、いろいろ。
なんとか作業できそうだ、
ということにできました。

 

前日を迎え、
同じ保護者メンバーの
お母さんに協力をいただき、
ホームセンターから
大きな資材を購入、
運搬をします。

 

もう引き返せません。

 

この週末
2日間で仕上げるのです。

 

作業途中の途中のまま、
置いておいては
授業に支障があります。

 

直前まで、
転倒防止の仕組みとかは、
諸案あり、現地合わせ。

 

1日目。
声掛けに集まってくれた、
手仕事好きのお父さん方、
あと教室で打ち合わせしていた
お父さん方も引き込み、開始。

 

最初は楽器棚です。
楽器棚はギター類と
バイオリン類を縦に重ねると、
スペースの天井に収まらない。
バイオリンは
ケース入りだから横に置くか
などの妥協案から
スタートしました。

 

でもそれでは
格好悪い。

 

ひらめきました。

 

ギターを傾けて置ければ、
バイオリンの底の部分と
重ねられるねと。

 

棚板を
1枚の板と考えてしまっていた
制約から脱出できた瞬間でした。
2本の傾いた支え棒で
よいではないですか、と。


 

この案はとてもよかったようです。
楽器のためにも、収納のためにも。
お父さんたちと、
作業に取り掛かります。

 

棚の角は丸みをつけ、
棒材の角もカンナで落
としてゆきます。

 

このような繰り返し作業になると、
なぜか人は面白い話をしたがります。

 

きっと昔の田植えや
脱穀作業の時などには、
人はいろいろ話をしたり、
歌を歌ったりした、それと似てきます。

 

その手の動きと
連動をしてきています。

 

よもやま話から、
実はこんな
バックグラウンドがあるんだ、とか
そういった、
いままで知らなかった
お父さん方の人となり、
家族の魅力を交換したりします。

 

この一緒に作業をする中で、
誰かのお父さんでもあり、
その人自身でもある、
その人の人となりが見えてきて、
そしてなぜか、
そういった共感、驚きが
棚を形作る
エネルギーになっているのです。

 

みんなで「縦にして、横にして」
をしながら、
ネジで固定して完成!

(2日目につづく)