夏休みもいよいよ終盤に入った8月の終わり、野球部恒例のOB戦が行われました。本来なら夏合宿と兼ねて開催されるOB戦ですが、今年は合宿をあきらめ、三日間通いの強化練習。この春入部した7年生にとっては初めての試合となり、多くのOB達が毎日、対戦を受けてくれました。
打って投げて走って。あらためて、自分たちの壁に気づく現役たち。
一日目はこてんぱんにやられ、少し意気消沈の様子。
暑さと疲れがピークに達していた二日目には、練習を締めた後のコーチとの長い長いミーティング。
一番の酷暑に見舞われた三日目の試合では 6対7 と善戦しました。
7年生で、初めて参加する部活動。
大人の眼から見れば、刷り込みの「習慣」をあまり持たない彼らの集団行動は、ときに、とても拙く思えたりします。
けれど、このうだるような暑さの中、毎日のようにグラウンドに足を運び、現役の子どもたちの練習相手に立ってくれるOBたちの姿の中に、今はまだまだ拙い我が子たちの未来の姿が見えるような気がして、頼もしく感じます。
野球 というひとつのスポーツを通して
子どもたちはこれまでの「クラス」とは違う、学年を超えた新しい「社会」において、また新たな糧を身につけていくようです。
思春期を迎える子どもたちにとって
かつて同じ道を通り、さまざまな経験を重ねていったであろう先輩たちの声こそ真摯に届くものなのかもしれません。
そうしたOBたちの存在は、これからの彼らにとってはあるいは親よりも大きな支えとなることもあるでしょう。
試合を終え、円くなって、コーチやOBの言葉に耳を傾ける子どもたちの首筋は真っ黒に日焼けしていました。
三日間をやり遂げたその姿は、ひとまわりたくましく、ひとまわり引き締まって見えます。
息子が軽々と、私の背丈を追い越していった夏。
そういう夏が、やって来るものですね
(野球部保護者)
9年制の横浜シュタイナー学園では、子どもたちは高等部進学を機に
それぞれの道を選び、巣立っていきます。
蒔かれた種がどんなふうに芽吹き
彼らは今をどんなふうに生きているのでしょうか。
「豊かに育つ子どもたちの話」を、実際に彼らの言葉で聞いてみませんか?
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