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毎日小学生新聞で「糸かけ」が紹介されました

2017年1月17日

2017年の幕が開き、学園の3学期も始まりました。
さて突然ですが、2017が素数だとご存知でしょうか?
(ちなみに、その前の素数年は2011年、この後は2027年です。)
毎日小学生新聞2017年元日特別号の「15歳のニュース」で素数が特集され、
横浜シュタイナー学園数学部顧問、足立久美子先生による糸かけの記事が表紙を飾りました。
mainiti
中ページでは、記者の方が、素数の糸かけを体験されている様子が詳しく掲載されています。
6色の糸を23や19といった素数ごとに釘にかけていくと、美しい模様が出来上がるのです。


2年生の我が子も、この数の神秘に出会う体験をしてきました。
もちろん素数の学びはまだ先のことで、掛け算の九九を覚え始めた頃のことです。
担任の神田先生から「明日はカナヅチをもたせてください」と連絡がありました。
カナヅチ?木工でもするのかしら?と不思議に思っていると、子どもが写真のようなものを持ち帰ってきました。
ITOKAKE _ 1
板には10本の釘が円形に打ち付けられていて、0から9までの番号がふられています。
これぞシュタイナー教育の数の学び!と、嬉しくなった私は、子どもと一緒に糸をかけてみました。
ITOKAKE _2
ITOKAKE_3
1の段に糸をかけていけば当然10角形ができます。
2の段にかけていくと5角形。
3の段にかけて行ったら、あら、面白い形ができた。
4の段は?お星様(五芒星)!
5の段にかければ一本線だ。
じゃあ6の段は?
そこで子どもが目を輝かせて言いました。
「6の段は4の段と同じお星様なんだけど逆周りなの。
7の段は3と逆で、8の段は2の逆だし、9は1の反対!」
保護者会で先生から「子どもたちには、数の世界の美しさを伝えています」と聞きました。
「その美しさに魅せられて数のお仕事をしたり研究している人たちもいるんだよと、子どもたちに話しました」と。
「感動を持って学ぶ」とはこういうことかと、改めて感じました。
学びの入り口で、数の美しさや不思議さを体験した我が子はきっと、
「勉強って面白い!」と感じていることでしょう。
それは大人も同じ。
私もこんな風に数の世界に出会いたかったなあと羨ましく感じつつ、
子どもが学ぶ姿を通じてワクワクしています。
私はまだ、素数糸かけを体験したことがありません。
素数年の今年、チャレンジしてみたくなりました。
(2年生保護者 中島美穂)
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