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オープンデイ「子どもの部屋」のこと

2017年7月7日

今年も無事にオープンデイと学園祭が終わりました。沢山の方にご来場いただき、有難うございます。
楽しんでいただけたかどうかは来て下さった皆様に委ねることにして、今回は裏話?!を少し…。

ここ数年、オープンデイでは教員による教育紹介や個別相談室に合わせて、お子さんたちのお預かりを『子どもの部屋』で行っています。おそらく私たちの学園だけでなく、シュタイナー教育を実践する場では“子どもの環境”ということには、とても気を配っていると思います。ですから、大人のための教育紹介を子どもには聞かせたくないので、では、保育室が必要だね、という流れになっているのです。学園で行われることはなんでもそうなのですが、子どもが邪魔だからという理由ではなく、子どもにふさわしいか?ということで色々と進むのです。
さて、手前味噌になってしまいますが、この『子どもの部屋』は毎年素晴らしいです。はじめて来た場所で子どもたちが少しでも安心していられるように優しい空間になっています。床にはゴロンとできるようなマットもあり、子どもたちはその上で教師が語る素話を聴きます。この日の為に、教師は小さな子のための素話をまた思い出し、(きっと練習をして?!)臨んでいます。傍らで見ていると、ポカンと口を開けた幼子たちがメルヘンの世界へ入っていく様は、なんとも言えず幸せです。
もちろん中には、お母さんと離れて泣き出す子もいて、スタッフは抱っこをしながら寄り添います。それでも涙が止まらない時は、お母さんには受講を諦めてもらっています。いつでも子どもを中心に!というのが、私たちの願いです。

さて、では私たちがオープンデイの準備や仕事をしている時、学園の子どもたちは…というと、その子たちもまた楽しく1日を過ごせるように企画をしてくれる保護者がいたり、お家で預かってくれる保護者がいたり、そこでもまた子どもたちのことを考えて動いてくださる大人がいるのです。特に低学年の子には、1日のお預かりは負担になるだろうから、半日にしましょうね、というような配慮もあります。
我が子だけでなく、子どもたち全体のことを一生懸命考える大人がここにはたくさんいるんだなという事を改めて思ったオープンデイです。
(学園公開グループ 藤好千晶)


オープンデイギャラリー

オープン前「はじまりの会」。教員保護者が一堂に会する
大忙しのカフェ準備。手製のお菓子がたくさん集まった
ワークショップ。お子さんたちが手しごとを楽しんだ
保護者手づくり品の販売コーナー
大人のための教育紹介。この後体を動かしながらの体験も
ワークショップ「宝船」。子どものイマジネーションで目の前は大海原
校庭。「きこりの小屋」は、父親たちによる木工ワークショップ
オープンデイ名物になりつつある「お父さん屋台」。辛くないグリーンカレーが大好評