V工事・・・それは知る人ぞ知る、横浜シュタイナー学園 Volunteer工事 の略であります。
(ちなみに学園内部では、横浜シュタイナー学園は YSG と略されることもしばしば・・余談です)
さて、学園では休暇の合間を縫ってさまざまなV工事が実施されています。その中心は頼もしいお父さんたち。休日を返上しての過酷な?労働のあとに持ち帰るものは・・・健やかな筋肉痛、だけではなさそうです。この夏の報告です。
この夏休み期間中にV工事係では、霧が丘校舎オイリュトミー室のクロス張り替えと、1階おひさまの部屋(小ホール)の前のコルクマットの張り替え工事、それに加えておひさまの部屋の机を半分にする工事を実施しました。
V工事は、8月6日(土)、7日(日)、11日(祝)、14日(日)の4日間で行われました。多くのお父さん、先生方にお手伝いを頂きました。
コルクマットの件は、思い起こせば半年以上前に保護者の提案で張り替えの話をもらいました。最初は同等のもので傷んでいるところだけ部分張り替えをするという話でしたが、なかなか着手もできずにいたところ、どうせなら無垢のコルクマットにしてはどうかという提案をさらに頂き、コストがかかる分は、皆様からの寄付で賄って、なんとか実行することが出来ました。
オイリュトミー室のクロス貼り替えについては、長井先生の指導のもと、クロスを削るところからスタートしました。学園の壁紙・オガファーザーは、普通は一度貼ったら剥がさないで塗り重ねていくものなので、剥がすのが難しいとのことで、まずはサンダーとサンドペーパーを使って削りました。実は一番この作業が過酷。籠る室内の中で削った粉塵が舞うなかでみなさんもくもくと削ります。休憩で室外にでると、まるで浦島太郎状態で頭が真っ白になりました。
そうして1日目を終え、2日目は、いよいよクロスを貼ります。最初は慣れないクロス貼りです。最初はシワが出来てしまったりとなかなかうまく貼ることが出来ません。普通のクロスはもっと貼りやすいのですが、オガファーザーはしっかりノリを浸透させてから貼るため、慣れるまでは扱いが難しかったです。当初は1日でクロス貼りを終わらせるはずでしたが、なかなか作業が捗らず、後半だいぶ上達してきましたが、この日は諦めて、3日目に残り作業をすることにしました。
迎えて3日目は、オガファーザーの代理店であるイケダコーポレーションの方も参加してくれて、残りのクロスを張り切りました。学園の教室は、もともとが手作りで出来ており、また、天井の四隅は隅切りがされているなど、同じように見えても同じ寸法のところはなく、建設した当時のことを思い起こしながら、作業をすることが出来ました。
予定していた4日目の13日(土)は台風が接近していたため、延期。14日(日)に最後のクロスの塗装を行いました。塗装も長井先生に教わりながら進めましたが、この日は日程が延びたために参加できるお父さんも限られていたので、多くの先生にも参戦いただきました。そのためか、思ったよりもあっという間に完成。最後は清掃して、みんなで集合写真を撮り、無事に4日間のV工事が完了しました。。
当日参加してくれたお父さん、先生方、自宅の留守を預かってくれたお母さん方、資材や工具を提供してくれた方々、差し入れをお持ちいただいた方々や、寄付をいただいた皆様多くの方の支援、ご協力をいただいてV工事2022夏が終わりました。
この壁紙貼りのノウハウを学園の伝統行事にするために、来年以降もチャンスがあれば順番に教室の工事ができればと思います。V工事は学園の保護者にとってイニシエーションである、と、ある先輩保護者がおっしゃっておりました。今回まさに、そのイニシエーションを受けたお父さんたちは、より学園に愛着を持ったことだと思います。
ぜひ来年は皆さんと一緒にできればと思います。
(V工事係 6,9年生保護者)
うれしいことに、低学年のフレッシュなお父さんたちも続々参加してくれています。
初めてV工事に参加したお父さんたちの声もすこしだけご紹介しておきます。
1番の学びは「まずやってみよう、やりながら考えよう」だと思います。学園がどう運営されているかもわからない新米に親切に教えてくれる先輩保護者方に、本当に助けられました。ありがとうございます。
大した準備もできずに突入した当日でしたが、夏の大切な休日にも関わらず、多くのオヤジが集まったことには驚きました。その裏には家族の理解もある事を考えると、学園に対しての多くの方の熱意を改めて感じました。
実際に体を動かすと、吹き出す汗の湿気とオヤジ臭で清い空間は満たされていましたが、、子どもたちのためにみんなで汗をかきながら学園を作っていくというのは本当に素敵だなと思いました。
作業をしながらのみんなとの会話、昼休憩のおひさまの部屋でのコンビニ弁当、疲れきった体と充実した心で家へ帰る道の風景は、どれも活動に参加してこそ得られる体験で、是非来年はもっと多くの方が参加してくれると嬉しいなと思います。
2週間ほど前にわかった事ですが、母親の友人で私がまだ保育園児の頃からお世話になり、私にとってはじめてのシュタイナー教育の経験させてくれた方が開校の際に霧ヶ丘校舎の壁張りをしていたようです。「学園の伝統」は学年だけでなく僕らが知ることのないもっと未来の保護者にも伝わっていくのかもしれません。
(2年生保護者)
みなさんお疲れ様でした。
不器用で却って仕事を増やすような場面もありましたが、何とか無事に終わるのを見届け、ホッとしています。
様々な方に作業の進め方、道具の使い方を教えていただき、とても刺激的でした。DIYがちょっぴり好きになりました。
また、先生方が多数参加されていたのも印象的でした。自分達の学校は自分たちでという気概を感じます。
一日目は汗と粉塵にまみれ、二日目は作業捗らず、三日目順調、四日目台風上陸で延期と、色々ありましたが、終始楽しく作業することが出来ました。ありがとうございました
(1年生保護者)
※工事をお手伝いくださったイケダコーポレーションさんのブログでも、DIYで生まれ変わる美しい壁の様子が、工程とともにアップされています。ぜひご覧ください。
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