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~日本昔話の語りを多言語で楽しむひと時 (ウルドゥー語)〜 が開催されました

2025年10月6日

横浜シュタイナー学園では、日々の学びや行事の中で、子どもたちだけでなく保護者の方々もまた、豊かな体験を受け取ってくださっています。

今回は、9月 30 日に開催された、「日本昔話の語りを多言語で楽しむひと時 第一回ウルドゥー語」にご参加いただいた保護者の方から寄せられた感想を一部ご紹介します。

ことばや音の響きに耳を澄まし、心にあたたかさが広がっていく時間。そのひとしずくを、皆さまと分かち合えたら幸いです。

 

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ろうそくの灯に、おまもりください…のライアーの優しい音、美しい緑のシルク、こもれびの揺れるお部屋…

何より先生方の柔らかい声が印象に残りました。

 

日本語パートではお話しの面白さもよく分かり、むかしの言葉や方言のもつ文化や暮らし、使いこまれたもののもつ角のとれた感じなどをよく味わうことができて楽しかったです。渡辺先生(英語専科教員)のきらきらしたあたたかくて爽やかな優しさ、豊かさが沢山感じられました。

 

ウルドゥー語はこれまでなかなか耳にする機会がなかったのですが、また日本語とは違った柔らかさがあり、横山先生(サポート教員・12期生担任)が仰るように立板に水をかけるようにさらさらと速いのに、リズワン先生(英語専科教員)の持つ穏やかな優しさや音のふくよかさなどもありとても優しい音でした。

 

まずはじめに日本語でお話しを聞いていることもあり、じじ、ばばというフレーズや、声色、動物の声などを頼りに何となく今この辺りの内容だな…というのは分かったことも、あまりに分からなくなりすぎてしまわず気持ちを寄せながら聞くことができてありがたかったです。

 

ウルドゥー語パートは、言葉の意味がわからない分、音のシャワーをあびるような、音の雰囲気や柔らかな声に包まれ肌で物語を感じるというのか、とても癒されるような体験でした。

 

 

英語にも似た滑らかさ、勢いや軽やかさと、尖りすぎない柔らかさ、文字にも現れているようなまるみなど、どのような土地で発生した言葉なのか、気候や身体の特徴や暮らしぶり、文化などの影響もきっとあるのだろうなと思いながら、この言葉を話す人たちはどんな土地でどんなひざしの中でどんな風の中でどんな日常を暮らしているのだろう?と思いました。

 

他の国の物語をその国の言葉や日本語で聞いてみたいとも思いました。

 

普段は日本語の中に没してしまいますが、こうして他の言語に触れる機会があることでそれぞれの言葉のもつ世界観、世界の捉え方、描き方があるのだな、と違う世界があることに気がつくことができ、こんな風に美しく言語に出会い触れ合うことが長い目で見れば平和にも通じるのではないかと思いました。

 

子どもたちが日々そのような機会の中にいることを改めてとてもありがたく思いました。

 

話し手と聞き手とがいること、聞き手へと流れていく優しい声、両者の間に流れ育まれるもの、それがとても穏やかにあたたかく感じられました。

 

日曜日の幼児教育講座でも「聞いているだけで聞いている人自身の喉仏も震えている」とお聞きしたところでしたが、こんな風にして人は誰かから優しさを伝えもらっているのかなと感じました。

 

CDやYouTubeではこうは行かないだろうと思いました。そして先生方はいつもこのように子どもたちに向き合って共にいてくださるのだなと、体感しました。

 

3年生 保護者

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★今回のお話会で語られた、「豆つぶころころ」の多言語絵本が作られた背景はこちらでお読み頂けます。

★絵本をPDFまたは製本版でお求めになりたい方は、こちらへ。