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くらしとしごと「縄ない」レポート

2025年12月13日

「くらしとしごと」をテーマにした3年生の一連の活動。その一つ「米づくり」はクライマックスに近づいています。

先日「脱穀」したあとに学園に持ち帰った藁で「縄ない」を行いました。場所は「にいはる里山交流センター」。今回も大変お世話になりました!

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落ち葉ですっかり覆い尽くされた森の道。あたりを包むキリッとした初冬の空気を、ときおり小鳥たちの声がつんざき、意気揚々と歩く子どもたちを歓迎しているようです。

「お米づくりで出る糠や藁まで、ぜんぶ使うんですよーと前にお話ししました。覚えていますか?」

https://yokohama-steiner.jp/newsite/wp-content/uploads/2025/12/DSC01034.jpg交流センターの方のお話を聞きます。

工程としては、

[すぐる] わらすぐり
藁の葉の部分を取り除いて茎の部分だけにする

[打つ] わら打ち
木槌で叩いて藁を柔らかくする

[なう] 縄ない
藁をよじりながら縄にする

https://yokohama-steiner.jp/newsite/wp-content/uploads/2025/12/DSC01041.jpg実演しながらのご指導を、子どもたちも大人たちも手の動きを真似しながら前のめりに聞きます。

特に縄をなう手の所作は、2つに分けた藁の束を両の手の平を前後たがい違いに動かしてよじり、2つの束をくるっとまたよじる。

これをリズミカルに繰り返していくその手捌きを見ながら、「はたして自分たちもできるだろうか? 子どもたちに教えられるだろうか?」と、大人たちにも一抹の不安が…。
もう自分でやってみないと分からない! やってみよう! となります。

子どもたちは2〜3人の組に分かれて、それぞれに保護者が補助に入りました。

はじめに縄をなう練習をしてから、すぐる、打つ、なう(本番) と工程を進めていきます。
一人ひとりが自分のペースで進めていくのを大人たちは個別にサポート。要領よくささっと進めて2つ目をつくる子もいれば、1つの工程にじっくり向き合う子もいて、そこここで各工程がわちゃわちゃと同時進行。

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https://yokohama-steiner.jp/newsite/wp-content/uploads/2025/12/DSC01130-1.jpg手先の技術、道具を使っての作業、求められる繊細さと力の加減。子どもたちは全身を使って一人ひとりが取り組んでいました。

そして最後に、縄をくるっと輪にして、しめ縄の土台として仕上げます。
今度のお正月は、子どもたちのつくったしめ縄で各家庭の玄関が飾られることでしょう。

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https://yokohama-steiner.jp/newsite/wp-content/uploads/2025/12/DSC01074.jpgしめ縄は左巻きです。これは、神様のものだからだそうです。人間の普段使いの縄は逆の方向に巻くということですね。
覚えた所作の逆をやれるだろうか…。
こういうのは練習あるのみ。自分たちの生活で使う縄・ロープもつくってみようと思いました。

さて、次はついに、自分たちで植えて収穫したお米を窯で炊いて頂きます。「窯炊き」のレポートでその様子をお伝えしたいと思います。

3年生保護者 おはよー