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オリエンタル音楽の体験 〜8年生劇に向けて

2026年1月7日

聖夜劇が終わり冬休みに入りました。
のんびりできるかと思っていましたが、やらなきゃいけないことが山のようにあります。
ことに私の頭を占めているのは、1月23・24日に上演する8年生劇のことです。

今年の演目は初めての取り組みで、アラビアンナイトから「アラジンと魔法のランプ」が選ばれました。
映画やミュージカルで有名ですが、原作のランプの精は感情を持たない、主人の命令に服従する魔物でした。
何でもできる感情を持たない魔物、現代にも存在している気がしながら台本を作りました。

劇の音楽を一手に引き受けてくれる音楽専科の先生は、初めて取り組むオリエンタル音楽を何曲も楽しみながら選んでくれました。彼らはそれを自分の習っている楽器で演奏します。

そして生徒たちにオリエンタル楽器の演奏を聞く機会を設けてくれました。
イスラム教のご家庭の紹介でトルコ文化センターからカーヌーンという楽器とウードという楽器を演奏する方々が来校したのは10月23日のことでした。

その頃は劇に取り組み始めたばかりで、物語の舞台になる地域についての私たちの知識は、世界地理で学んだ一般的な事しかありませんでした。

しかし、音楽は文字よりも早く人間が生み出した最初の文化ですから、その土地に暮らす人々の生活はもちろん自然との関わりや宗教的な事など人間の内面の深い部分を表しています。

それはオリエンタル音楽の中にも色濃く生きていました。

西洋音楽が主流の現代の私たちにとっては、耳からその世界の風景や町のにおいまで入ってきたように思えました。

7拍子、9拍子、10拍子などのリズム、ピアノの鍵盤と鍵盤の間をさらに細かく分けた微分音のある音階など、私たちがオリエンタルな香りを感じた音楽の背景にはそういう仕組みがあったのかと感動しました。

日本にシルクロード経由で伝わった琵琶の根源であるウードは3000~4000年前の古代ペルシャで生まれ、アラビア琴とも呼ばれるカーヌーンも紀元前2000年頃にその原型が生まれたと言われます。言わば楽器のご祖先様とも言えるものです。

生徒たちは楽器に触らせてもらい、弾かせてもらいました。
オリエンタル音楽をこのように体験できる機会を与えてくださったお二人の演奏家の方々に深く感謝いたします。

この体験をもとに劇の音楽を生で演奏し、役者としても舞台に立つ8年生8人を温かい目で観つつ、どうぞご期待ください!

2025年12月 吉日
8年生担任 神田 昌実