横浜シュタイナー学園の近くには、横浜市屈指の緑地帯「新治市民の森」が広がっており、なんと、ホタル鑑賞ができる秘密の場所(!?)もあるのです。
今週は、5月30日に開催した「ホタル舞う夕べの集い」のレポートをお届けします。
「ホタル舞う夕べの集い」
学園の南東に隣接する新治市民の森の魅力は数えきれませんが、森を巻いて流れる梅田川は格別です。三保市民の森に源流をもち、念珠坂公園を横切って柳がそよぐ一本橋めだか広場を抜け恩田川に注ぐ川には魚とりの子どもたちが遊び、歌にうたわれた「春の小川」の原風景そのものです。そんな川に初夏のアクセントを添えてくれるのが蛍です。
新治の森を貴重な教育資源と考えるユネスコグループは、毎年学習会を開催して学内に紹介してきました。今年は、里山の生態系と里山文化理解(2013年)、谷戸の田んぼの学び(2014年)に続くテーマとして、梅田川の魅力を伝えたいと話し合い、5月30日(土)に「ホタル舞う夕べの集い」を呼びかけました。
当日は14家庭、40名近い親子が集まりました。
日没時刻に里山交流センターに集合し、簡単な説明を行ってから一本橋めだか広場に移動しました。まだほの明るい広場で散開すると、子どもたちはじゃれ合いながら広場を走り回っています。大人たちは土手に腰を下ろしたり、川辺で談笑しながら、蛍を待ちます。やがて草間にポツリと光が。「あ、あそこ!」「あっちで光った!」と声、声。夜の帳が降りる頃には、ふわふわと漂う光に川辺は包まれました。繊細な光を発する虫は、存外無防備に手や服にとまります。なかにはたくさんのホタルをとまらせて「光る帽子」をつくった子もいました。文字通り、ホタルを身近に体感できた一夜でした。
(ユネスコグループ・さとう)
6月28日(日)には、学園周辺の緑豊かな里山を歩く「学園周辺ぐるっと探訪会」もあります。ふるってご参加ください!