(※1月20日(水)、4年生の音楽の授業参観がありました。)
4年生は、12月に練習したクリスマスの曲を1月に持ち越して、先週その最後の練習を
保護者の方々に参観して頂きました。
それは笛のメロディーと カンテレの伴奏2パートとの合奏です。
3年生までは皆で1つのメロディーを演奏することを学び、4年生からはグループに分かれて一声のメロディーを、タイミングをずらして演奏する「カノン」をその学び、その後パートが重なる多声部の「合奏」へと進みます。合奏するためには、自分のパートをテンポを崩さす一定に保って演奏することと、他のパートも聴きながら演奏し、合わせることが必要です。
今回のクリスマスの曲は笛が難しかったので、笛を冬休みの宿題にして1月まで練習することにしました。当初はそこまで長く続ける予定ではありませんでしたが、4年生がとても熱心に取り組む様子を見て 練習を続けた方が良いと思ったからです。
参観日の授業は いつもと同様に、歌の練習から始まります。子どもたちが歌うメロディーと少しずれた音程のメロディーを私が一緒に歌います。これは少し難しく、上手くいく時といかない時があります。
次に4拍子のタクトで歩きながら 2グループに分かれてカノンで歌います。これは迷うことなくずいぶんすっきりと歌えるようになりました。
その後 メインのクリスマスの曲を、全員で笛、カンテレ(1)(2)のパートを順に練習し、次に3パートと指揮に分かれて 2パートずつ合わせ、3パートで数回合わせていくうちにだんだんまとまってきて 子どもたちが納得した表情になったところで、最後の仕上げの演奏をして終わりました。
子どもたちは練習の過程で 他のパートに合わせなければいけない個所に気づいたり ずれが生じるところでは、お互いに補い合うことで合奏が成立することが少し理解できたのではないかと思います。どこにどう合わせたらよいか、皆が迷って混乱したこともありましたが、子どもたちは諦めず 完成させることに意欲的で、自主的に放課後練習もしました。そこを経て各パートが一緒になれた時の満足感はひとしおだったのでしょう。
私の予想を超えた所でここまで熱意を持って「合わせたい」と思えることが素晴らしく、4年生の成長を感じました。
(音楽専科教員 原口理恵)