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3/12「修了の会」と「卒業を祝う会」

2016年4月5日

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学園前の並木通りの桜が満開!ピンク色のトンネルは、新入生を華やかに迎えるようでもあり、新しい世界へ一歩踏み出した卒業生たちにエールを贈っているようでもあります。
学園の新年度の始まりが目前ですが、春休みに入る前の3月12日には昨年度1年間の学びの集大成である『修了の会』が行なわれました。
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入学したての頃から比べてずいぶんとしっかりした1年生だけでなく、どの学年の子どもたちにも成長が感じられ、次の学年へ進む準備は充分に整っているようです。
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修了の会に続いて「卒業を祝う会」が行なわれ、卒業式を翌日に控えた9年生が最後のオイリュトミーを披露してくれました。
以下、指導してきたオイリュトミー専科教員の寄稿です。


〜9年生の卒業オイリュトミー作品について〜
今年度9年生は卒業作品として、ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」、聖フランチェスコの「平和の祈り」、シュタイナーによる「EVOE」に取り組みました。
どれも大作への挑戦でした。
また、東京賢治の学校から絹のクライト(衣装)とシュライアー(その上につけたベールのようなもの)をお借りすることができました。
ベートーベンのピアノソナタは最初に曲を聴いたときから皆が感動し、練習を楽みにしている、いうことが伝わって来ました。
8年生、9年生になるとオイリュトミーをやることの意義を知りたいと思うようになります。いくら言葉で説明しても、伝わらない、そんなもどかしさに苦しんでいましたが、あるとき、気がつきました。
この人たちはオイリュトミーがどのように誕生したのかも知らないし、第一見たこともない、上級生の完成された美しいオイリュトミーを見たことはなかったのだ、と。
例えば、なぜヴァイオリンを習うのですか、という問いにどう答えれば納得がいくでしょうか。説明する以前に楽器に触れ、演奏を耳にする機会が多くあれば、なぜという問いは別の意味を持つでしょう。
そう思って今回はぜひ絹のクライトとシュライアーをつけて公演しようと思いました。またこれは下級生へのよい贈り物になると思ったのです。
初めて衣装を着た日、時間が来て、「じゃ、今日は着るだけ、これでおしまい。」と言ったら、「え ーっ、これで悲愴練習したいー」と皆が言い出し、時間超過してピアノソナタを動きました。 衣装が来て以来の練習は毎回、迫力のある時間になりました。 スピード感と情感の溢れる、よい卒業作品になったと思います。
卒業生のみんな、素晴らしい作品を本当にありがとう。また保護者のみなさまの素晴らしい連携があってこそ、衣装の丈上げなどが出来ました。心より感謝いたします。
(オイリュトミー専科教員 猿谷利加)