「シュタイナー学校を知りたい!」という声に応えるべく、今年度、学園の目玉連続講座は『シュタイナー学校を知りたい!(全4回)』なのです。その第1回目が5月29日(日)に開催された、『親子で体験 聴く力を育てるシュタイナー教育』でした。多くの親子にご参加いただきました。有難うございます。
講座の方は最初に、親子で”聴く″を体験しました。ライアーの音色に耳を澄ませ、その後には「マーシャとくま」の素話を聴き、最後に先生と子どもたちで円を作り、ライアーを体験し、歌を歌い、リズムに合わせて動く。すべてが静かな静かな空間の中で行われたのです。
その後は、親と子で場所を分け、大人は?聴く力を育てる話″を教師から聞きました。感情を豊かにする第2七年期(7~14歳)をシュタイナー学校で過ごす子どもたちは、どんな風に成長していくのか、わくわくするようなお話でした。ここで少しだけ、お伝えできたらと思います。
~音楽専科教員・原口理恵~
心が動くと、止まって聴くということは難しいものです。聴きながら動き、歌いながら動くというのが、子どもの本来の姿だろうと思います。声や楽器で「静かな、きれいな音を出したい」という想いを子どもたちは自分の中から引き出していきます。外から、あれやこれや言われて育つものではないのです。その想いを実現するために、″聴くこと″を沢山して模倣をします。そして「この人はこういう音を出すんだな」というところで他者を知り、呼吸を整えていくのです。
〜二期生(2015年卒業)と現二年生担任・神田昌実~
先ほど、子どもたちが静かに聴けていたことに驚いている方もいらっしゃると思いますが、どうしてだと思いますか?それは、静かな環境をあの場に作ってあげていたからなのです。子どもは学ぶつもりがなければ学べません。シュタイナー教育はこの″自ら学びたいと思う環境″を作っています。また、決して叱らない教育ではありませんが、叱る回数は減ると思います。それは、リズムができていることに依るものです。シュタイナー教育ではリズムをとても大切にしています。
また、現代は目を使うことが非常に多いです。でも、目は実は騙されやすい。言い換えると、内面がよくわからないことがあります。ところが、聴覚はものの本質を捉えることに適しています。聴覚というのは、何か見ていたり、考えたりしていると使えないものですが、集中するということを育てていくと、先生の話をよく聴き、本質的なものがわかるようになります。そしてそれは思考力と繋がっていきます。
(勉強会グループ 藤好千晶)
●● 連続講座「シュタイナー学校を知りたい!」●●
7月10日(日)開催の第2回目、大人のための低学年体験授業 「かず 四則計算と四つの気質」も好評のうちに終えることができました。
明日7月23日(土)には、第3回目 大人のための体験授業 高学年編「学び×表現」
を開催します。(※保育は締切りました。)
最終回は9月4日(日)講演会「成長に沿った学びが子どもにあたえるもの」です。
それぞれお申込みが必要です。
詳細はお問合せいただくか、HPでご確認の上、ご参加ください。
https://yokohama-steiner.jp/?p=9355