哲学博士ルドルフ・シュタイナー(1861?1925)はオーストリアに生まれ、その後はヨーロッパ各地で活動をしました。生涯6千回にも及ぶ講演のほとんどは「こんな話をして欲しい」というオファーを受けてのものだったそうです。テーマは、科学・芸術・教育・医療・農業など多方面にわたりました…
さて、シュタイナーが活躍した時代から100年以上たった日本で今尚、彼の想いが必要とされていると感じます。様々な分野のシュタイナーと出逢う連続講座をお楽しみください。
第13回 介護・高齢者ケアを考える
日本での高齢化は急速に進み、人口の約3割が高齢者になりました。平均寿命は84歳、そのうち9年以上が介護を要します。それに伴い高齢者の抱える問題は、加齢による変化や健康障害だけでなく、独居、老老介護、虐待など多岐にわたります。この時代に高齢者が安心して暮らすためには、私たちは何をすればよいのでしょうか。
アントロポゾフィーの人間観をもとに、高齢者の心身の特徴や高齢期の病気を知り、老いることの意味とケアの在り方を考えていきたいと思います。
都内の大学病院にて勤務後、子育てを通して、シュタイナー教育と出会う。2006年よりIPMT(国際アントロポゾフィー医学ゼミナール)参加。IPMT参加の看護師たちと共にアントロポゾフィー看護を学ぶ看護職の会の立ち上げに関わる。2013年国際アントロポゾフィー看護ゼミナール基礎コース修了。IFAN認定アントロポゾフィー看護スペシャリスト取得。2017年IFAN認定リズミカルアインライブングスペシャリスト取得。2018年バイオグラフィーワーカー養成コース終了。BWジュピター所属バイオグラフィーワーカー。
現在、アントロポゾフィー看護を学ぶ看護職の会代表。すみれが丘ひだまりクリニック勤務。
第14回 惑星?・ホロスコープを読むことの意味
私たちはカルマに基づいて、もっとも相応しい時と場所に誕生すると言われています。
ホロスコープは誕生の地における誕生時の惑星その他の(獣帯における)位置を記録した物です。
ですから、ホロスコープには私たちのカルマが記録されているのです。
なかでも重要なのは誕生時の東の地平に現れている星座(サイン)であるアセンダントです。
それはまさに今生の生き方そのものを、何を目指して降りてきたのかを、表しているからです。
ゲーテ・シュタイナー的観察法、バイオグラフィー・ワーク、占星学、カルマ論を研究。バイオグラフィーワーカーズ・ジュピター会員、理学博士。著書に『やさしい占星術』『シュタイナーの老年学』『星々と木々』その他