子どもたちの放課後の大事な遊び場でもある学童保育[ペレの家]。
大人たちがほどよく距離を取りながら見守る空間で、
子どもたちは教室とはまた違った顔を見せてくれます。
全校保護者へ届けられた[ペレ通信]11月号をこちらのブログでもお届けします。
❖子どもの成長を見守ること❖
萱場公園では落ち葉の隙間に
ころころとどんぐりがころがる季節になりました。
6月からペレに入りはじめた1年生たちも
すっかりと環境に慣れ、
上の学年の子たちに負けないくらい
元気に遊んでおり、
ペレがより活気に満ちてきたように感じます。
気づくと私の娘がペレに入ってもう2年以上が経っており、
時の流れと子どもの成長というのは
本当に早いものだなと思います。
1年生の子どもたちをみると
娘もたしかにこんな感じだったなぁ
などと少し懐かしくなり、
その頃の気持ちを思い出したりしています。
そんな中でも思い出すのは
親子体験をしたときの衝撃でしょうか。
夫婦で共働きの私たちにとって
学童は学園に入るための必須要素であり、
感謝を感じつつ、
私も何かしら子どもたちに
良い環境を作るためのお手伝いができればと、
ペレの家の活動グループにも入ろうと考えていました。
それ故なのかペレに入る前から
色々と勝手な想像を膨らませていた私に
現実が与えた衝撃はなかなか大きいものでした。
少し緊張しておとなしくしている 1 年生とは対照的に、
上の学年の子たちは活発過ぎるのか?
あいさつでじっとしていない、
人の話を聞かない、大人をからかう、嘘をつく、、、
「この学童は荒れているのか?」
というのが最初の印象でした。
一緒に遊んで話すと純粋でかわいい子どもたちですが、
想像していた姿とのギャップのせいで
最初のうちはネガティブなことが
気になってしかたありませんでした。
活動グループの話し合いに
参加するようになっても何度か、
ある程度力をもって解決した方が良いのではないか?
というお父さんらしい話をしたのも覚えています。
しばらくの間、理想と現実のギャップが埋まりませんでしたが、
理解をするきっかけになったのは河合隼雄の
「創造的な子どもほどおもしろい噓をつく」
という言葉でした。
なるほど、嘘に対してそのような考え方ができるのなら、
その他にも自分が勝手に押し付けようとしている
正しさがあったのではないか?
それは子どもの世界を理解するための
壁になるのではないか?
と考えるようになり、
それからは子どもの現実を受け止めて
見守れるように意識していきました。
2年半をペレで過ごした娘は今では
すっかり以前私が衝撃を受けた子たちのように
「成長」しています。
大人が本気でイラっとするほどに
一筋縄ではいかなくなってくることも多いですが、
想像や期待通りに動かない子どもの方が
一緒にいて楽しいのかもしれません。
大人の言葉や力でもって
何かをやらせていくこともできると思いますが、
心を伴って行動や判断ができる人間に成長していくには
一つひとつ経験する時間と成長を
見守る大人が必要なのだと思います。
見守り補助にてエンドレスで鬼ごっこの鬼をやらされ、
息切れしながら最近はこんなことを考えています。
(3年保護者)
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