外出自粛が続く中、皆様どんな風にお過ごしですか?
私たちは数年前から、「こどもといっしょのくらしかた」という名前のイベントやSNS配信をしています。このイベントは、「ちいさな子と暮らす大人たちに、今その時を大事にして欲しい!楽しんで欲しい!」というメッセージとエールを込めてお届けしているものです。
今回のコロナ禍自粛生活の中で、小さな子がいる家庭はどんな風に過ごしているのかな?と、とてもとても気になりました。そして、家族で一緒にいる時間が長くなった今だからこそ、家族で手しごとを楽しんでもらいたいな、とキットをお届けすることになりました。これは、いつも私たちが行うワークショップのお裾分けです。大人が見たら一瞬驚くほど素朴な手しごとばかりですが、子どもたちは目をキラキラさせて一生懸命に手しごとに取組むものばかりです。ぜひ、楽しみにしていてください。
また、家族のこと、子どものことを考える時間も増えたような気がしませんか?自分の価値観に少し変化を感じている方もきっといるのではないかなと思います。
少し堅い話をすると、私達はNPO法人という形態で、シュタイナー教育を実践する学校を運営しています。そして、NPO法人としては国内で2例目として2011年にユネスコスクールに登録されました。良質な ESD(持続可能な開発のための教育)の教育実践とともに、ユネスコ本部の気候変動アクション参加等を通じてSDGs (持続可能な開発目標)に貢献している学校です。国連は2020年から2030年までを「行動の10年」と位置づけており、今年はまさしく行動を開始する年なのです。ここ数年で“持続可能”という言葉を、あちこちで見かけるようになりました。電車の車内広告なんかでもよく見かけます。でも、この“持続可能”というものは、本当に大変です!そして、本当に素晴らしい!シュタイナー教育を選んで良かったと、今まさに反抗期真っ只中の息子との日々を時に涙しながらも強く思います。
今、何か新しい価値観を覗いてみたい方や、教育の色んな可能性を知りたい方に向けて【横浜シュタイナー学園 はじめてセット】という書籍セットを、手しごとキットを販売するオンラインストアで販売します。ESDの取り組みをまとめた冊子「横浜シュタイナー学園 サスティナブルスクール報告書」と、学園の様子がよくわかる、教育実践活動を中心にまとめた紀要「野ばら」がセットになっています。私事ですが、子どもが小さな時に幼稚園の先生から「歩くことは、自分の人生を自分で歩いていけるということよ」と聞きました。そして学園に入ってからは、「手を動かすことは、自分の人生を自分で作っていけるということだ」と教えられています。どうしてシュタイナー学校には手仕事の時間があるんだろう?そんな角度からも興味をもっていただける冊子セットです。
今回のコロナ禍で、大変な思いをされている方も多くいらっしゃるかと思います。どうぞ、いつかまた明るい日々がくることを祈って、お元気でお過ごしください。
(学園公開グループ 藤好千晶)