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新年度が始まって~5月のペレ通信~

2022年5月29日


子どもたちの放課後の大事な遊び場でもある学童保育[ペレの家]。
この春から新しい(といってもベテランの)主任指導員さんを迎え、2か月が経ちました。
大人たちがほどよく距離を取りながら見守る空間で、子どもたちは教室とはまた違った顔を見せてくれます。
全校保護者へ毎月届けられる[ペレ通信]をブログでもお届けします。


 

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新年度が始まって、もうすぐ2か月。
連休をはさんで、5週の繰り返しを終えたところです。
ぐんぐん伸びる若葉の勢いに負けないくらい、子どもたちも元気いっぱいです。
 

 
振り返って、最初のペレの日です。
いつも子どもたちを迎える「おひさまの部屋」で待っていましたら、階段を下りる足音が聞こえ、すぐに子どもたちが勢いよく駆け込んできました。本当に文字通り勢いよく走りこんできて、敷いておいたマットにスライディングする子さえいました。2年生から4年生まで同時に下校だったため、およそ30人の子どもたちでおひさまの部屋は一気にあふれかえりました。あちこちでわいわいと話す子、その間をぬうように走り回る子。
思いもかけないにぎやかな様子に衝撃を受けながらも、真ん中に立ち「〇年生~」と手を挙げると、子ども達はパッと振り向いて次々に1列に並び始めました。(日頃のクラスの習慣がしっかり身についているんですね。)そのあと、なんとか輪になって始まりの会をし、全員で公園に行きました。
 
そんな初日のスタートの様子を見て、部屋の奥をしつらえておくように考えました。長机を重ねて棚のように使い、衝立で丸く囲みます。それによって少しお部屋らしく感じる空間になりました。また手前のスペースには椅子を丸く並べ、下りてきた子どもたちがそこへ座るようにしました。
 
担任の先生方のご協力もいただいて、静かに入ってくるようになった(笑)子どもたち。
「遊んでどうぞ」の合図とともにはじけるように立ち上がり、早速、衝立や仕切りの板を使って家を作り始めます。

毎回いろいろな形に工夫して作って、時にはそこが学校になり、厨房のあるお食事処になり、ペットのいる家族の家になったりしていましたが、今は、迷路となぞなぞを組み合わせた遊びに熱中しています。衝立や布を使って迷路を作り、途中のポイントでなぞなぞの問題を解きながらゴールに向かうという仕組みで、「高学年の学園祭のまねっこかな」と大人同士で話しています。チケットを作ったり、景品を準備したり、なぞなぞを考えたりとやることは盛りだくさんです。4年生が「ああしてこうして」と主導して、下の子は時々「これはどうしたらいい?」と尋ねながら動いています。
子どもたちがこんな感じに熱中して遊んでいるので、時間はあっという間です。1時間たったころに「今始めたばっかりなのに~」というほど。
 
5週間を経て、放課後のペレの様子がわかって、子どもたちともだんだんとなじんできたと感じます。
4月の初めにはわからなかったけれども今は見えることもあります。1週間のリズム、1か月のリズムと積み重ねて、1年のめぐりを経たときにまた違うものも見えてくるでしょう。
 
「急がず、じっくりと。そして私自身が楽しく過ごせることが子どもたちにとってもよいこと。」
 
と言い聞かせながら、とっても濃い毎日を過ごしています。             

 

(ペレの家指導員 阿部)