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「お片付け」のこと ~6月のペレ通信~

2022年6月21日


子どもたちの放課後の大事な遊び場でもある学童保育[ペレの家]。
この春から新しい指導員さんたちを迎え、大人たちがほどよく距離を取りながら見守る空間で、子どもたちは教室とはまた違った顔を見せてくれます。
全校保護者へ毎月届けられる[ペレ通信]をブログでもお届けします。


 

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放課後の「ペレの家」が始まって、2か月が経ちました。
子ども達は、新しいペースにも慣れ、毎日元気に遊んでいます。
 
衝立などを使って空間を仕切り、お店屋さんごっこをするのは4月からずっとみんなのお気に入りの遊びでしたが、ここのところは「お蕎麦やさん」「お寿司屋さん」「回転ずし」と、少しずつ変化させながら発展していっています。
 

お店の構造も、カウンターがあったり、お座敷の席があったりと工夫がみられ、回転ずしでは、ベルト状の遊び紐を使って実際にお皿が回転して出てきたりと、みんなのアイディアが光っています。サービスも、本当のお水が出てきたり(自分の水筒をお店に持参しなければいけないのですが…)、折り紙でできたおいしそうなお寿司が出てきたり、サービスカードももらえたり、と日々進化しています。新しく入った1年生も入り、4年生まで、みんなでお客さんになったり、商品を作ったり、本当に楽しそうです。どの子も没頭して遊んでいるので、時間はあっという間に過ぎ、お片付けの時間に・・・。
 
「お片付け」の時間、これがなかなか悩ましい…。お片付けは、これまで遊んでいた、自分たちの楽しい空間からのお別れを意味します。子どもにとっては、小さいけれども痛みを伴うものでしょう。その痛みは、面倒くささとして子どもに感じられたりもするようです。
 

その上、子ども達には、時間を気にせず過ごしてほしいのであえて時間は伝えていません。そんな中での「お片付けだよ。」の声掛けは、彼らにとっては「え?もう?」という感じなのだろうと思います。たいていは「えー!!」という反応です。いきなり言われても納得できないのは当然、と考え、少し前から「もう少ししたらお片付けの時間になるか
らね。」と予告をするようにしています。こうすることで、お片付けへの取り組みのハードルが少し下げられたように思います。
 

ですが、中にはツワモノもいて、声掛けをすると、その後にその場を上手に離れ、いざお片付けが始まると「もうその遊びは抜けてたから(私はしなくてもいいんだよ)。」と答えるのです。これには指導員の私のカミナリが落ちます。

「ちょっとでも遊んだら、お片付けします!!!」

私の勢いに圧倒されたのか、バタバタバタっと走ってきて慌てて片付けだす子どもたち・・・
 

子どもを見ていると、「この布をたたんでね。」「この椅子を運んでね。」など具体的な声掛けをしてあげると動ける子が多いようです。動いてくれた後「ありがとう!」と声をかけると、あれ?ちょっと前まで文句を言っていたのに、満足気ないいお顔、なんてこともよくあります。
 

 
お片付け、きっとお家でもいろいろな工夫をしていらっしゃることでしょう。
みんなで協力してお部屋をきれいにすることは気持ちのいいこと、と思ってもらえるよう、これからも楽しみつつ試行錯誤してゆきたいと思っています。

 

(ペレの家指導員 河辺)

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この春、学園にやってきたばかりのこどもたちも
毎日のリズムと空気になじんで、日々を元気に過ごしているようです。
 
シュタイナー教育が大切にしている、
繰り返される日々のリズム。
ちいさな声掛け。
親も子もここちよくなる「くらしかた」。
 
夏の一日、横浜シュタイナー学園では
未就園のお子さんをお持ちのご家庭を対象に
『こどもといっしょのくらしかた』を開催します。
 
よかったら覗きに来てみませんか?
かけがえのない、ちいさなお子さんとの日々が
毎日たのしくありますように。
 

7月31日(日)開催「こどもといっしょのくらしかた」
《完全予約制》
1部:満席(キャンセル待ち) 
2部:お申込み受付中

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