<前編をご覧になっていない方はこちらから→前編>
2日目は成形・焼成・袋詰めと作業が多いので参加者も多く、
上のクラスからもお手伝いに来てくれました。
自宅で発酵のお守りをしていた生地を持ち寄り、
今度は12個ずつに分け、さらに頭と胴体に分割。
胴体の上に頭を乗せて二次発酵後、
膨らんで移動してしまった頭をよい位置に整えながら
ハサミで切り込みを入れてことりの形にしていきます。
これが一番楽しい作業です。
焼き上がったことりたちは
それぞれに個性ある表情を見せてくれます。
パンのいい匂いに混じって別のいい匂いも。
空いた調理台で、自分たちの昼食の準備も進められていました。
イエローカレーにグリル野菜にマッシュポテトに…。
焼き上がったことりパンを冷ます間に、
みんなで楽しくいただきました♪
最後の個包装は180個もあって大変!
と思っていましたが、
「この子かわいい」「この子はひねくれ者だね」などと
笑いながらみんなで取り掛かったらあっという間。
完成したことりパンは、
各校舎分に仕分けて霧が丘校舎に搬入しました。
そして迎えた春まつり当日。
パン制作係の私たちは残念ながら、
小さな1年生が5年生のお兄さんお姉さんと一緒に
宝探しする様子を直接見ることはできませんでしたが、
校庭からは楽しそうな声が聞こえてきていました。
通常のことりパンは前日までに準備済みでしたが、
小麦アレルギーの子どもたちのための米粉パンは、
時間が経つと硬くなってしまうので当日の朝、
別の保護者が自宅で焼いてくれていました。
1回で上手くいかず2回目を焼き、ぎりぎり、
でもきっちりと、時間に間に合わせてくれました。
米粉パンは、以前は米粉の蒸しパンだったこともありますが、
昨年からは生米からことりパンを焼いているとのこと。
小麦アレルギーの子もみんなと同じ形のパンを、
しかも今年は特別ほかほかのことりパンを、
受け取ってもらえました。
春まつりの終わりに子どもたちにパンを配るとき、
遠慮がちにそっと手に取る1年生、
しっかり品定めしようとする2~3年生、
お礼の言葉をくれる上級生たちもいました。
十日市場校舎の高学年は春まつりには参加できませんが、
ことりパンはみんなに配られました。
十日市場校舎だともらえないのかと
心配する子もいますが(息子もそうでした)、
春まつりに参加できなくても
ことりパンをもらうことで
今年もこの時期が来たんだねと
実感する声も聞かれるようで、
高学年になっても楽しみな行事であることに
変わりはないのだなと、準備した側としても嬉しく思います。
今回は集まってことりパンの準備をしましたが、
参加保護者の連係プレーが素晴らしく、
万事順調に、しかも楽しく!作業することができました。
この温かいエネルギーを新転入のご家庭にも
お届けできていたら幸いです。
(3、6年生保護者)