住宅、学校、病院、駅舎、様々な建築が私たちの人間として生きる為の大切な基盤として、多岐にわたる活動を補助するように空間環境を整えていますが、それらは、土、鉱物、植物、動物まで様々な材料が様々な工夫によって利用され、地球の自然の力に抗うように造られています。
かつては、自然から身を守ることで精一杯で、同じような空間しか用意されませんでしたが、やがて神聖なもが特別なものとして作られ、人々の仕事や欲求が細分化されると、階級や用途に応じた建築が造られるようになってゆきます。
技術は進んで、20世紀に入ると様々な要求も実現るようになってゆくと、要求を超えた便利な道具として建築が用意されるようになります。その様な近代建築の潮流の中で “organishe Architekutur” と言う表現で、時代的本流とは異なったものを定義するようになり、これが日本語ではもっぱら「有機的建築」と訳されるものです。
現代では、矩形ではない不定形なかたちをした建築をこの言葉で説明をしたり、エコロジーの建築と同義のように使われることもあります。または得体の知れない表現をもつものををそう呼ぶことさえあります。しかし本来この言葉は、これらと全く別のことを説明するために使われた言葉です。この謎めいた言葉を鍵として、現代の私たちの生きる地点と、どこに向かおうとしているのかを考え、私たちをどこへ向かうべきなのかを改めて考えて見たいと思います。
講師
1984年よりアントロポゾフィー(人智学)を学び始める。 “アラーヌス造形芸術大学建築学科”(ドイツ・ボン=アルフター)に留学。1991年10月Diplom。Frank-Rüdiger Hildebrandt氏に師事し“Freie Waldorfschule Heidelberg” 第3&4期工事等の設計を担当。1993年〜2002年東海大学工学部建築学科上松研究室助手として設計研究に従事。横浜シュタイナー学園の設立に際して同校校舎の設計協力。学校法人シュタイナー学校将来計画及び第1期工事(オイリュトミーホール)設計。また2008〜2015年度に学校法人シュタイナー学校(藤野)にて12年生エポック授業「建築史」担当。現在は、設計・デザイン、及び執筆、講演活動を行なっている。
最近作
2017年 認定こども園りのひら(福島県)第36回福島県建築文化賞優秀賞-2019年
2018年 第2大麻こども園(北海道)
2021年 認定こども園らのみな(福島県) ウッドデザイン賞2021受賞
日時
会場
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参加費
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最近のイベント・講座
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【受付中】多面的シュタイナー考察
12/8(日)建築講座「色とかたち」2(2024/4/30更新)
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