学園が十日市場西田公園愛護会を結成しました

2016年7月8日

6月はじめ、新聞折り込み地域情報紙「タウンニュース」の一面に、学園が(横浜市)緑区の教育機関として初めて公園愛護会を結成したことが報じられました。公園愛護会とは、地域の共有財産である公園の美化や利用マナーの向上などに取り組む市民活動を横浜市が認定して支援する仕組みです。 なぜ学園が公園愛護会を結成なのか。そこには不思議な偶然が重なりました。昨年末、企業が提供するユネスコスクール向け大輪パンジー寄贈プログラムに応募したところ、12月はじめに400ポットものパンジーが届きました。霧が丘校舎校庭と十日市場校舎花壇あわせても植えきれない量です。そこで地域交流会に相談し、学園が自治会から任されているクロサワスタジオ横の街路樹下花壇と十日市場校舎の子どもたちが毎日利用しているだんご山公園に植えさせていただくことにしました。 公園に植えるには緑土木事務所の許可を得る必要があります。そこで事務所の元気な女性担当者と現場で打ち合わせを行い、その上で子どもたちと保護者で花植えを行いました。「学園の子どもたちが植えました」と、小さな看板も立てました。 それからしばらくして、別件で再び緑土木事務所とやりとりした際、先方から「じつは学園さんにお願いがあるのです」と切り出されました。学園のそばに一度も公園愛護会が結成されたことのない十日市場西田公園という公園があるのだが、その愛護会を学園に担ってもらえないだろうかというお話でした。 現在、学園への共感者・理解者を行政の中に増やすことの重要性を学んでいるところでもあり、また、上級生の園芸授業の活動の場が不足しているという話も伝わってきていたところでした。そこで、高学年の先生方と緑土木担当者でミーティングをもっていただきました。やってきた担当者は、パンジーの際にお世話になった方でした。 広い公園なので草刈りは業者が行うこと、愛護会に期待される役割は最低2週に一度程度の見回りとゴミ拾いおよび異常発見の際の通報であること、公園美化のための花壇づくりは緑土木が支援してくれること等を確認し、教員会として前向きにこの話を受けることになりました。 5月末、緑土木事務所で愛護会認定書の授与式がありました。公園に花壇をつくる予定の8年生担任、神田ひとみが、同時期に愛護会を結成した2愛護会の代表とともに所長から認定書を受け取り、これが「タウンニュース」で報道された次第です。 公園にはすでに新しい花壇が耕され、7月初めには8年生が事務所から提供された花を植える予定です。学園が担当することになった公園がどんなところなのか、どんなすてきな花壇ができるのか、皆様もぜひ立ち寄ってみてください。 (なお、十日市場西田公園愛護会は学園が主体となって結成しましたが、その活動は地域のために行われるものであり、その機会が結果として授業にも役立つ、という考え方になります。) (事務局・佐藤雅史)

Vege&Fork Marketに出展しました

2016年6月24日

Vege&Fork Marketというイベントをご存知でしょうか?2010年11月から、定期的に川崎市・柿生という場所で行われている、「動物性食品、乳製品、白砂糖、食品添加物を使わない。」というコンセプトの野外マルシェです。 今回、私たち横浜シュタイナー学園もこのイベントに5月21,22日と参加させていただきました。会場には〝食″だけではなく、音楽やリラクゼーション、ワークショップなどもあり、【このイベントをきっかけにご自身の食生活やライフスタイル、健康について考えてみたり、「こんな食生活があるんだ。」と知っていただけたらうれしく思う】という主催者と、そこに賛同する参加者の想いがたくさん詰まった素敵な二日間でした。 私たちがおこなったことは、「たからぶね」というとてもシンプルなワークショップ(青布の上で、ひもを手繰り寄せて竹の舟をこちら側に引き寄せるもの)でしたが、小さい子~小学生まで、目をキラキラさせ穏やかに微笑みながら遊んでくれました。シンプルであればあるほど、子どもたちのイマジネーションが育つという、シュタイナー教育の考えをとても実感させていただきました。 世の中にはたくさんの価値観があって、たくさんの選択肢があるなぁーと常日頃考えます。ここ横浜シュタイナー学園は、大きなところでは「シュタイナー教育を実践する小中一貫校」であり、「NPO法人」という特色があります。明らかに一般的ではありませんが、子どもの成長において助けとなる教育と環境とまなざしがここにはあります。ここを良いと思う人たちが集まり、日々の学園生活が成り立っているのは、奇跡的ではあるものの、必然性も同時に感じる日々です。 今回、Vege&Fork Marketの会場で私たちのブースに寄ってくださった方々は、“子どもたち”や〝教育“に関心を持っている方が多く、たくさんお喋りをしました。食べ物と同じように、安心して子どもたちを成長させてあげたい、その子らしさを考えて成長させてあげたい、と本当に多くの大人が考えているのだなぁーと知れました。 どんなに世の中が便利になっても、人と人が実際に出逢って感じることは素晴らしい!!未来へ向かう子どもたちのことを大切に想い、願う人たちと出逢えたVege&Fork Marketの2日間に、感謝の気持ちでいっぱいです。有難うございました。 (学園公開グループ 藤好千晶)

2016オープンデイ・学園祭報告

2016年6月20日

6月11日(土)オープンデイと学園祭を開催しました。お天気にも恵まれ多くのお客様にお越しいただきました。ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。 当日の様子を写真でご報告します。 オープンデイ・学園祭の雰囲気が少しは伝わったでしょうか。 学園ではこの先も、様々な講座や、校内の見学会、茶話会などを予定しています。 お気軽にご参加ください。 ※2016年度年間スケジュール https://yokohama-steiner.jp/about/schedule/ (広報の会)

間もなく開催!学園祭直前レポート

2016年6月3日

6月11日(土)、オープンデイと学園祭を開催します。 学園祭は7年生から9年生までの生徒たちによって行なわれます。目下放課後は、準備で大忙し!広報の会では、9年生担任の黒沼先生に生徒たちの様子を聞いてきました。 「昨年同様、今年もカフェ、縁日、ダンボールワールドを行い、劇と合唱の発表もあるので、忙しく準備をしています。9年生は少人数ということもあって、全員が各グループのリーダーを担っているのですが、リーダーとしての責任を理解し、とても良い働きをしてくれています。それぞれがクラスメイトの良い部分、得意なところを把握しているんですよね。自然とお互いの得意なところを活かしたり、フォローし合ったりできているな、と感じます。 喜々として働く今年初参加の7年生や、8年生を、最高学年の9年生が引っぱってくれています。毎年思う事ですが、協力して学園祭の準備をすることで、3学年の結束が強くなるんです。みんなが一丸となって、当日を迎える気持ちが伝わってきます。」 とのことでした。 ダンボールや道具を教室いっぱいに広げ準備に励んでいても、終った後には「使う前よりきれいになっているのでは?」というぐらいきれいに片付けて下校するそうです。 当日配布のリーフレットも生徒たち自らつくりました。各グループからのメッセージをご紹介します。 ========================================== 【紫陽花(あじさい)縁日】 縁日のテーマ「紫陽花」は、今の季節が梅雨なので「紫陽花」にしました。縁日はみんなが楽しめるように、頑張ります。 【カフェ】 カフェは、カフェ文化の育ったフランスをテーマにしました。毎年人気のチーズケーキはもちろん、新しいメニューも追加しました!ご来店お待ちしています♡ 【ダンボールワールド】 今年はダンボール迷路を断念しましたが、四つ以上のクイズに答えられた方はくじ引きで景品が当たるかも? 【劇 〜金のガチョウ〜】 私たちは金のガチョウをやります!みんな個性豊かでとっても楽しく練習をしてきました♪今回みなさんに最高の舞台を贈ります♡どうぞお見逃しなく!! 【合唱 〜Look At The World〜】 今年も生徒による混声四部合唱の発表をします。曲はイギリスの作曲家ジョン・タラーによる“Look At The World”です。どうぞ私たちの歌声をお聴き下さい! ========================================== みなさまのご来場を心よりお待ちしております。 当日、霧が丘校舎ではオープンデイも同時開催します。詳細はホームページでご確認ください。 https://yokohama-steiner.jp/?p=9333 (広報の会)

2年生クラスより 〜採蜜体験〜

2016年5月27日

 春休み中に東京賢治シュタイナー学校で行われたヘルムート・エラー先生の講座で「2年生には蜜蜂の話をするととても良い。」という話がありました。掃除当番など協力して働くことを学び始める2年生にぴったりだと思った私は紹介された本の英語版をすぐに取り寄せました。 *『The Bee Book』『Little Bee Sunbeam』Jakob Streit 著*  2年生の年間を通してのお話は動物寓話と聖人伝です。寓話ではイソップやジャータカ物語などをよく話しますが、この最初の部分に蜜蜂の話を入れることにしました。  上記の2冊は筆者が養蜂をやっていたお父さんから巣箱を1箱もらって蜜蜂の世話をした体験がもとになって書かれたものです。蜜蜂の習性や暮らし方が1年間の流れの中でとてもわかり易く興味を引くように子ども向けに書かれています。子どもたちは初日から目を輝かせてどんどん蜜蜂を身近に感じていきました。  実際に養蜂をやっている人が近くにいないかオヤジの会のメンバーのお父さんを通して探してもらいました。すると若葉台の近くで空いている農地に巣箱を置かせてもらっている人がいるという情報がもたらされました。早速お会いして子どもたちに蜜を取る採蜜を見せてほしいとお願いすると「喜んで!みんなに蜂蜜も分けてあげましょう。」というお返事を頂きました。(やったー!!)  そしていよいよ5月21日(土)の午前中に採蜜を見学させてもらえることになったので、前日20日(金)には本の中の「Honey Day」という蜂蜜を採る日の出来事を話しました。 煙をシュパシュパと巣にかけると蜂が火事だと思って避難するために蜜をお腹いっぱい吸います。すると少し温和になり刺されにくくなるだとか、人間はゆっくり動いて蜂を驚かせないようにするなど、お話しの中で大切なことが語られるので子どもたちはその場でどのように振る舞えばよいかを私が教えなくてもすっかりわかっていました。  養蜂家の鈴木さんの説明はまず巣箱の中はどうなっているのかということでした。蜜が詰まった板状の巣と蜜が貯められる前の巣は重さが全く違い、蜜が詰まった巣は子どもが一人で持つには重すぎるくらいでした。蜜がいっぱいになった穴には蜜蝋で蓋がされます。この蜜は越冬用の食糧です。何と賢い智恵でしょう! その蜜蝋の蓋に指を突っ込んで皆は巣から直接蜂蜜の味見をさせてもらいました。この巣の蜂蜜はアカシアの蜜だと聞いて、アカシアの蜂蜜が一番好きな私は大喜びしました。  巣板の裏表の蜜蝋で蓋がされた穴に棘棘のついたローラーでゴロゴロと穴を開け、それを手回しの遠心分離器(小型のドラム缶)に2枚ずつ入れてハンドルを思いきり速く回します。すると蜜が分離器の壁にぶつかり滴り落ちて底にたまります。それを布でこして蜜蝋などを除いたものを瓶に詰めます。 一人一人が腕が痛くなるくらいハンドルを力強く回しました。それから持ってきた蓋つきの瓶いっぱいに採れたての蜂蜜を注いでもらい、手についたのはもちろんなめました。  その後はみんな巣の入口の前にしゃがみこんで熱心に蜜蜂を見ていました。子どもたちのまわりには巣に出入りするたくさんの蜜蜂が飛んでいるのですが、それを全く怖がることもなく初夏の日差しのもと蜜蜂に見いる子どもたちの様子はこの上ない平安な光景でした。  それまで話してきた蜜蜂の生態、働き蜂は足に黄色い丸いパンツ(花粉だんご)をつけて帰ってくることや、死んだ仲間は元気な蜂が巣から運び出すということが本当のことなのかを子どもたちは実際に見て確かめました。この季節に巣作りを始めるため、今のうちに捕獲しなければいけない蜜蜂の天敵オオスズメバチの女王の死骸も見ました。下見の際にそれを見て驚いた私の話を聞いていた彼らも体長約8cmのそれを見て「オー!」と驚いていました。  指先に蜂蜜をつけて巣の入り口付近に指を近づけると蜜蜂は指にとまって口からピンク色の管を出して蜜をなめました。子どもたちは自分の指先で蜜を吸う蜜蜂の様子を飽きずに見ていました。 「今まで食べた蜂蜜の中で一番おいしい蜂蜜だった!」という感動の声が何よりも鈴木さんへのお礼になったと思います。もうすぐ下川井(若葉台の少し先)へ巣箱を移すことになったそうですが、「そんなに遠くないので他のクラスの子たちもいつでも見に来て下さい。」とおっしゃってくださいました。このご縁を大切にして今後も蜜蜂体験ができれば良いなと思いました。 (2年生担任 神田昌実)

ペレの家報告 〜子ども茶会を開催しました〜

2016年5月20日

「ペレの家」は保護者が有志で見守る放課後の遊び場です。 授業が終ると子どもたちは「今日はなにして遊ぼうか」と楽しそうにやってきては、学年を超えてよく遊びます。 時には保護者が楽しい企画を考えることも。4月22日には子どもたちにお茶の点て方を教える機会がありました。 4月22日、放課後活動の「ペレの家」にて2回目の子ども茶会を開催しました。 2人組になり、相手のためにお茶を点てて差し上げるという趣向です。 遊びの一部としてやりたい子だけ、ですが、2回目なので楽しみにしていた子どもたちも多い様子。終業時間の遅い上級生の中には、お茶とお菓子、残して置いてね、と様子を見に来る子も。 外遊びに飛び出して行く子には、無理に声は掛けず、一方、気になるのに素直にやりたいと言えない子は、何となく誘って、ほぼ全員がお抹茶を点てる、と、いただく、を体験しました。 お抹茶は貴重な有機栽培の宇治茶。お菓子は、保護者手作りの和三盆。お招きした先生方に、手作りなんですか!と驚かれる出来映えでした。 先生方に点てて差し上げる子どもたちの仕草や、見守る先生方の眼差しも印象深い時間でした。 (4年生保護者 浅川映子)

全校ピクニック

2016年5月13日

新緑の美しい季節ですね。 5月7日(土)学園の子どもたちはみんなでピクニックにでかけました。 9年生は入学したてのあどけない1年生と手をつなぎ、他の学年の子どもたちもペアになって歩きました。 鳥がさえずる緑鮮やかな新治市民の森を抜けると、田んぼが広がります。ちょうど田起こしをしていたその様子を、低学年の子どもたちはじっと見つめていたそうです。そんな風景を子ども時代に身近に感じられる環境をありがたく思います。 にいはる里山交流センターに着くと、ハンカチ落としやしっぽとりゲームなどで目一杯遊びました。 お弁当の時間には保護者が合流し(※それまで保護者は十日市場校舎で研修会に参加していました。その模様はニューズレターでお伝えします)、地域ごとに分かれて座りお弁当を食べました。 1年生とはそこで初めて顔を合わせる保護者もおり、新入生歓迎の想いも込めて各クラスの紹介の時間も持ちました。 終了後は今年も、“おやじの会”のお父さんたちが回す大なわをみんなでジャンプ!何回でも飛び続けられそうな子どもより先に大人の方が息があがってしまったり・・・。 広々とした原っぱで一堂に会すことのできた貴重な機会。楽しい1日となりました。これからもこのような交流を続けていきたいと思います。 (広報の会 中島美穂) *6月26日(日)には「学園周辺ぐるっと探訪会」を開催します。 新治市民の森や学園周辺の緑道をのんびり散策しませんか? 事務局長がガイドいたします。探訪会の詳細はHPでご確認ください。 https://yokohama-steiner.jp/?p=9439

4/9(土)霧が丘地域クローバーまつりに出店しました!

2016年4月30日

学園の活動グループのひとつ「地域交流会」は4月9日(土)霧が丘4丁目街づくりクラブ主催「クローバーまつり」に出店しました。 霧が丘高校正門の向かい側にある会場で、霧が丘高校のチューリップまつりとの同日開催。お天気にも恵まれ、初開催にもかかわらず多くの来場者で賑わいました。 霧が丘地域の出店者の中には、ご近所の「カフェベーカリぷかぷか」さんや、「霧が丘インターナショナルコミュニティ」による“インドやきそば”のお店などがあって、この街の特色と手づくりの温かみが感じられるとても良い雰囲気のイベントだったと思います。 私たちは羊毛でつくる小鳥のワークショップと手づくり品販売で出店しました。地域の方たちとたくさんお話でき、インディアインターナショナルの子どもたちには片言の英語とボディランゲージでレクチャーするなど楽しい交流もありました。後日、小鳥づくりをしたお客さまがわざわざお礼を言いに学園事務局に立ち寄ってくれたそうです。 また、学園有志の“おやじの会”は、まつり運営側のお手伝いとして会場設営などのお手伝いをしていました。スタッフにはご高齢の方や女性も多かったので大きな助けになったこととと思います。会場で元気に遊んでいた学園の子どもたちもまた良い雰囲気づくりに貢献してくれていたのではないでしょうか。 学園と地域とのつながりが感じられた良い1日となりました。今後もこのような機会を通じて交流をあたためていきたいです。 (地域交流会 中島美穂)

2016年度入学式

2016年4月15日

4月9日土曜日、入学式。学園に11名の可愛らしい一年生を迎えました。 桜のアーチを抜けて、少し緊張した面持ちで学園に到着した新入生のご家族と子どもたち。温かなライアーの音色に緊張をほどきながら、式の始まりを待ちました。 式では新一年生の担任となる横山先生が紹介され、次に横山先生が子どもたちの名をひとりひとり読み上げます。名を呼ばれた子はしっかりと返事をして前に進み出ます。先生と握手を交わし、花かごを受け取って一列に並んでゆきます。 この花かごは新二年生の保護者達が前日に心を込めて用意したもので、横浜シュタイナー学園では新入生への恒例の贈物となっています。春らしく色とりどりの花かごを前に、先生との挨拶もそこのけ、花かごに突進してしまう子もおりました(笑)。 ついこの間卒園をしたばかりなのに、前に並んだ子どもたちの顔はもう一年生の顔。どの子もきっと、この日を待ちながら『一年生になる』準備をしていたのでしょうね。心の中で。 このあと、担任と子どもたちは階下の教室で「最初の授業」を行いました。9年間の幕開けです。 3月末から咲きだした学園前の並木の桜。この日を待っていてくれたかのように花びらが雪のように降り注いで、記念写真を撮り終えて家路につく新しい仲間たちを見送っていました。 (広報の会 石倉義子)

3/12「修了の会」と「卒業を祝う会」

2016年4月5日

学園前の並木通りの桜が満開!ピンク色のトンネルは、新入生を華やかに迎えるようでもあり、新しい世界へ一歩踏み出した卒業生たちにエールを贈っているようでもあります。 学園の新年度の始まりが目前ですが、春休みに入る前の3月12日には昨年度1年間の学びの集大成である『修了の会』が行なわれました。 入学したての頃から比べてずいぶんとしっかりした1年生だけでなく、どの学年の子どもたちにも成長が感じられ、次の学年へ進む準備は充分に整っているようです。 修了の会に続いて「卒業を祝う会」が行なわれ、卒業式を翌日に控えた9年生が最後のオイリュトミーを披露してくれました。 以下、指導してきたオイリュトミー専科教員の寄稿です。 〜9年生の卒業オイリュトミー作品について〜 今年度9年生は卒業作品として、ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」、聖フランチェスコの「平和の祈り」、シュタイナーによる「EVOE」に取り組みました。 どれも大作への挑戦でした。 また、東京賢治の学校から絹のクライト(衣装)とシュライアー(その上につけたベールのようなもの)をお借りすることができました。 ベートーベンのピアノソナタは最初に曲を聴いたときから皆が感動し、練習を楽みにしている、いうことが伝わって来ました。 8年生、9年生になるとオイリュトミーをやることの意義を知りたいと思うようになります。いくら言葉で説明しても、伝わらない、そんなもどかしさに苦しんでいましたが、あるとき、気がつきました。 この人たちはオイリュトミーがどのように誕生したのかも知らないし、第一見たこともない、上級生の完成された美しいオイリュトミーを見たことはなかったのだ、と。 例えば、なぜヴァイオリンを習うのですか、という問いにどう答えれば納得がいくでしょうか。説明する以前に楽器に触れ、演奏を耳にする機会が多くあれば、なぜという問いは別の意味を持つでしょう。 そう思って今回はぜひ絹のクライトとシュライアーをつけて公演しようと思いました。またこれは下級生へのよい贈り物になると思ったのです。 初めて衣装を着た日、時間が来て、「じゃ、今日は着るだけ、これでおしまい。」と言ったら、「え ーっ、これで悲愴練習したいー」と皆が言い出し、時間超過してピアノソナタを動きました。 衣装が来て以来の練習は毎回、迫力のある時間になりました。 スピード感と情感の溢れる、よい卒業作品になったと思います。 卒業生のみんな、素晴らしい作品を本当にありがとう。また保護者のみなさまの素晴らしい連携があってこそ、衣装の丈上げなどが出来ました。心より感謝いたします。 (オイリュトミー専科教員 猿谷利加)