校内研修「教師と保護者で考える 子どもの健康なくらし」

2015年10月9日

9月12日(土)午前中、保護者にシュタイナー教育の学びを深めてもらうことを目的として年に2回行っている校内研修の第2回目が行われました。テーマは第1回目からの継続で「教師と保護者で考える 子どもの健康なくらし その2」でした。 前回はメディア機器、「テレビ」「パソコン」「携帯電話及びスマートフォン」について10のグループに分かれてそれぞれが劇仕立てで自分たちの考えるところを表現しました。今回は入場の際に前回参加した方々に同じグループで集まっていただき、そこに今回初参加の方々が何人ずつか加わる形で7グループに分かれました。最初は前回の各グループでどんな内容の劇を考えたのかを紹介していただきました。それから今回の7グループに上記の3つのアイテムについて「問い」を考えてもらい、その「問い」に対する「解決策」を話し合ってもらいました。そして最後は全員でそれぞれの話し合いの共有をし、意見を出し合いました。 最後の話し合いでは高学年の保護者から「この教育の方法で子どもを育てたいと願いつつも100%それを実行することは難しく、最終的には各家庭の状況で祖父母などとの関係を円満に保ちながら子どもの健康を最大限守る措置を保護者の責任で行うしかない。」という意見が出されました。また、「大人が学校に対して裏表を使い分けるような態度を子どもに見せてはいけない。」や「現代は誰もが何についてもすぐに答えを知りたいと思い、分からないままにしておけない時代になっている。」という意見もありました。提出してくださった感想の中には「自分の生活を振り返る機会になった。反省し理解し実行したい。」「他の学年の保護者の本音の話が聞けてとても良かった。大人のこういう真摯な話し合いが子どもたちに伝わることを願っている。」「子どもの成長について改めて考える機会になった。」「何が、何故大切なのかを自分自身が考えて行動することが何よりも子どもたちに良い影響を与えるのだと再確認した。」などがありました。 大きな感動を伴って一段一段階段を上るようにシュタイナー教育は進んでいきます。その子が今どの段階なのかは教師も保護者も子ども一人一人を見つめてよく考えなくてはいけません。忙しい毎日の中で子どもの教育について迷い、悩み、考え、立ち止りながらも善きものに向かって諦めずに一歩一歩進んで行くことは簡単ではありません。特に教育方針の違う人と意見がぶつかる可能性があると、それを避けるために仕方がないと自分の意見を言うことを諦めるかもしれません。それが親類や友人だったらなおさらでしょう。しかし、そういう大人の心のあり様を子どもたちは見ています。子どもの時には分かりませんがずっと後になって、自分の健康を大人が真剣に守ろうとしたか、諦めたかを子どもは思い出すでしょう。そしてその大人の姿勢を模倣して生きている自分に気づくかもしれません。 子どもの周りにいる大人たち全員が子どもにとって教師です。子どもを育てると同時に私たち大人は自分自身をも育てなければなりません。人間は一生成長することができる存在です。ですからどうぞ考え、悩んで自分たちにとって一番の答えを見つける努力をしてください。そしてそれを教師と共有してください。その子とその子の家庭にとって何が一番良いかを毎日の学校での子どもの様子を見ながら教師はアドバイスできます。同じクラスの子どもでも教師からのアドバイスは違うかもしれません。誰一人として同じ子はいないのですから。 【参考図書】『メディアにむしばまれる子どもたち-小児科医からのメッセージ-』 田澤雄作著 教文館 (1年生担任 神田昌実)

公開講座「1年生になるということ」に参加して

2015年9月25日

夏休み前の7月5日、霧が丘校舎で公開講座「1年生になるということ」を開催しました。「7歳から14歳 シュタイナー教育が目指すもの」というテーマで、この春に卒業した第二期生の担任で、現1年生担任の神田昌実先生が、1年生から9年生までの体験をもとにシュタイナー教育における、“学ぶこと”の素晴らしさをお話しました。 なぜ、7歳になる頃に1年生になるのでしょう? そんな当たり前なことを考えてみたことがありますか? それは永久歯が生えはじめることと深い関係があるのです。 学ぶことを嫌いな子どもはいません。 “子どもたちが必要な時に、必要な内容を与える” だから子どもたちは喉の渇きをいやすように新しい学びを吸収します。 そして大人になってからも「学ぶ」ということに心をときめかせて向かうのです。 そのときめきを失わず持ち続けることができるような人間を、シュタイナー教育は育てています。 当日は、小さなお子さんをお持ちの親御さんなど、多くの方に参加いただきました。 講座に参加した1年生保護者の感想をご紹介します。 “歯が生え変わることで体の基礎ができ、「学ぶ」準備ができる。歯が生え変わることで個性がでてくる”というお話に、感心しました。 1年生の我が娘は、まだ歯が1本も生え変わっていません。 歯が生え変わっている子と比べるとまだ幼い感じがあります。 歯が生え変わる前と後で、これからどう変っていくのか、とても楽しみになりました。 神田先生が言う「学ぶ」ということに心をときめかせていくということ。 これは、大人になってもとても大切なことだなと改めて気づかされました。 (1年生保護者 むらまつ)

開校10周年記念 校舎改修ボランティア工事

2015年9月13日

今年度初めに披露された保護者、関係者有志による「横浜シュタイナー学園開校秘話」の寸劇の中で、ボランティアの手によって校舎が出来た歴史が演じられました。すでに「ボランティア工事」は伝説と化しています。そこで、「伝説のボランティア工事を自らの手で!」を謳い文句に、10周年記念企画の一環として夏休みの8月1日・2日に、最も長く使われてきているオイリュトミー室と1,2年生教室、階段腰壁の壁塗装作業を行いました。予想以上に多くの低学年のお父さん方が駆けつけ、活気溢れる雰囲気と猛烈な暑さの中、色あせていた教室の壁は見違えるほど瑞々しく、美しくなっていきました。また、本作業に先立って7月30日・31日には養生の作業がありましたが、ここでは7年生の有志が6名参加し、楽しそうに手伝ってくれました。開校11年目に新たな「ボランティア工事伝説」が生まれた!と感慨もひとしおです。参加してくださった皆さん、有難うございました。そしてまた来年、再来年と、次々に教室を美しくしていきましょう!以下、参加したお父さん方の感想をご紹介します。 (6年生担任 長井麻美) 学園10周年のボランティア工事に、参加させていただきました。8月1日(土)、8月2日(日)は、1、2年生の教室、オイリュトミー室、階段の壁の、壁塗り作業をさせていただきましたが、水彩の壁塗りは私にとって初めての体験で、特に仕上げ用の水彩塗料の塗り方、延ばし方が結構難しく、二人ペアで行うものでしたが、かなりの集中力で本気モードになっていたと思います。 高学年、中学年のお父さん、お母さん方はもちろん、一年生、二年生の低学年のお父さん、お母さん方も大勢参加されており、みなさんとの交流も深まった様にも思いました。 両日ともに行われた、作業終了後の、「シュワシュワの会」では、「親父たちの、熱いガチ談義」に花が咲いておりました。 「良きものに携わるもの同士は、より良きものに導かれていくものなんだなぁ~!」と、いつものノンアルコールビールのお代わりも、ついついすすみ、感激しきりのひと時でした。 (1・4年 たかの)   修繕の日は、日差しも強く気温も高い2日間でした。朝から脚立を担いで参加者が集まってきました。校内はすでに前日までの作業で養生がされていました。スイッチのプレートや電球やカバーを外したり、窓枠や床をマスキングとシートで覆うのはとても大変な作業だったと思います。そのおかげで塗装はすんなりと進み、予定になかった階段も上から下まで塗ることができました。本当にきちんと下準備をして頂いたおかげです。ありがとうございました。 1日目は全てを白い下地塗料で塗りました。真白になった教室は、普通のマンションの一室みたいになってしまいました。 2日目は色付けです。刷毛で色を拭き上げながらぼかすのですが、思ったより壁に吸い込まれてしまったりして難しいものでした。作業を始めると、白く無機質だった壁のところどころから色が立ち上がってくる感じがして、部屋の空気が暖かくやわらかく変化していきました。何人もで塗っているので、作業している人によって雰囲気の違う壁面になりました。それを最後に1人2人で整えて、それぞれの場所に合ったように落ち着きました。 塗り終えた校舎は10周年の区切りに再び気が満ちた感じがしました。最後は予定になかったエアコンフィルターを洗ったり、雨水マスの周辺の整備やカーテンレールの修繕、取付など作業して、2日間の修繕を終了しました。 (2年 つるが)

恒例、大掃除!

2015年9月4日

1ヵ月以上あった夏休みもあっという間に終わり、9月1日(火)から学園の2学期が始まりました。夏の間に子どもたちの背丈はぐんと伸び、みんなよく日に焼けています。 新学期が始まる前、学園では保護者(高学年では手伝ってくれる子もいます)による大掃除があり、各教室や階段、玄関、広間、トイレもきれいに掃除して、子どもたちが気持ち良く学べる空間を整えます。 高い部分の掃除や重いものを運ぶのにはお父さんたちの力が発揮され、夏休みを経て久しぶりに会ったお母さんたちは床を磨きながらのおしゃべりにも花が咲くようで…保護者間のコミュニケーションの場にもなっています(!?) そして新学期を楽しみに登校してくるであろう子どもたちの姿を思い浮かべ、にんまりしながらピカピカの校舎を後にするのです。 今回の大掃除の日にはいつもと違う光景がありました。やってきた保護者たちがみな校舎の中を見てハッとするのです。どうしてでしょう。 それは…。1,2年生の教室やオイリュトミー室、階段の壁紙が美しく塗り直されていたからです。 実は、夏休みの8月1日(土)2日(日)に、開校10周年記念企画の一環として最も長く使われてきている場所の壁塗装作業が、教員と保護者有志で行なわれたのです。 開校時の「伝説のボランティア工事」を彷彿とさせるその日の様子は、次回がくえんにっしでお伝えします! (広報 なかじま)

2015年度月例祭

2015年7月24日

学園の一学期が終わり、夏休みになりました。 いつもは賑やかな校舎もしんと静かです。 7月18日(土)、一学期最後の行事「月例祭」を行ないました。 4月に入学してきた1年生も担任の先生と共にみんなの前に立ち(それはそれは可愛らしい姿でした)、上級生たちは日頃の学びを披露してくれました。 子どもたちの成長を目の当たりにし、嬉しくなった夏の1日でした。 (広報の会 なかじま)

【公開講座】シュタイナー建築講座に参加して

2015年7月17日

7月8日(水)からシュタイナー建築家・岩橋亜希菜さんの連続講座が始まりました。 今年のテーマは「建築の歴史」で、7月、11月、2月の3回にわたってお話をうかがいます。 建築は造られた時代の世界観、価値観、芸術、技術、科学や地域性など、人の生きることにかかわる全てが反映されていると言えるでしょう。ですからシュタイナー学校では学校生活最後の年である12年生に色々なことを統合するように、建築史の授業が行われます。今回は3回の講座の中で時代を比較しながら、人間の変遷を考えてみたいと思います。 (岩橋亜希菜さんより) 1回目の講座に参加した1年生保護者の感想をご紹介します。 去年から、出たかった先生の講座でした。思ったとおり、先生の引き出しの多さを感じる講座でした。 今回のお話は、シュタイナー教育で高等部12年生でなぜ建築を学ぶか?ということや、時代により民族文化に影響されて建築がありいろんな見方ができるといった話など盛りだくさんで、すぐにでも京都奈良に行きたくなるような興味深さを感じました。 テストのための勉強しかしてこなかった、私の歴史の記憶は消去されており、歴史は暗記つまらないと思っていた学生時代で、大人になり京都や奈良、海外旅行に行き歴史的建物を観るたびになんで勉強しなかったのかと思うこともたびたびありました。 シュタイナー学校の学びは、いろんな引き出しを持つ先生から教授を受け、人生観も異なるのだなということを体感した講座でした。 こんな話を私も学生時代に聴きたかった、そしたら人生もちょっとは違った?なんて思いました。 (1年生保護者 むらまつ) 第2回目は11月5日(木)、第3回目は2016年2月3日(木)です。ぜひご参加ください。 【公開講座】シュタイナー建築家岩橋亜希菜氏による講座

3年生 羊の毛刈り見学をして

2015年7月10日

3年生から始まった「くらしとしごと」のエポック授業で、子どもたちは自分たちのくらしを支えている 様々な仕事を体験し、学んでいます。 5 月 21 日、動物の恵みについて学ぶため、こどもの国牧場へ出かけました。クラス全員でまるまる一日校外学習に出かけるというのは初めての経験です。前日から子どもたちの心は期待ではち切れんばかり。持ち物を自分でメモ して気合十分です。 当日の明け方、もの凄い雷雨にどうなることかと思いましたが、登校時には涼しい風が吹き気持ちのよい 日になりました。こどもの国はその日ちょうど、複数 の保育園や幼稚園や小学校の遠足と重なり、入場口は 人・人・人の海。はぐれないようにしっかり手を握りながら入場しました(私たちの学校、小さくてかわいいなぁと実感)。奥へ進んでいくと、牛舎のにおいが 漂ってきて、子どもたちは馬や牛や羊を見つけるな り、口々に「わぁ〜!」といって駆け寄っていきました。 まずは、牛舎の牛たちを前に、飼育員の方から、牛 のことや飼育員の仕事の話を伺いました。牛たちの一 日過ごし方や、じつに機能的に作られている牛舎の仕 組みなど、とても面白いお話に皆じっと耳を傾けて、 質問もたくさん出ました。お話の間にも、牛たちはのんびりと干し草を食べ、時おり滝のようなおしっこをして、子どもたちを驚かせました。 次に、牛の乳搾り体験です。空中で手つきをよく練習して、こわごわ牛のもとへ。上のほうから順番に絞っていかないとミルクが出て来ず、コツがいるようでしたが、ぎゅっと握った牛のおっぱいから細くミルクが出てくると皆笑顔になり、「あったかかった〜」「やわらかーい」といって戻ってきました。順々に搾って、ようやくバケツの底にミルクがうっすらと溜まりました。最後に「見ていてごらん。」と飼育員さんが慣れた手つきでリズ ミカルに搾って見せてくれました。 そして次に、羊の毛刈りを見学しました。飼育員のお姉さんが大きなバリカンを抱えて、羊の胴からどんどん毛を刈っていきます。羊は 15 分ほ どで、ぶ厚いコートを脱いだように、一回り小さくなりました。普段から手仕事の授業をしている子どもたちにとって羊毛は身近な素材ですが、いつも触っている羊毛も、こんな風にどこかの一頭の羊がまとっていた毛なのだとつながったと思います。帰りに、刈った一頭分の羊毛をビニール袋に入れてもらい、子どもたちはそのふかふかな感触を楽しみながら、交代で抱えて帰りました。 午後にはバター作りも体験しました。さっき見た牛たちから搾った新鮮な牛乳を少し温めて、ひたすら振る!ひいひい言いながら交代で振ること 10 分。牛乳の入ったペットボトルの中には、つぶつぶに固まったバターが浮いています。そっと漉して、バターはクラッカーにつけて食べました。 皆「おいしい!」と、お皿やスプーンに残っているバターまできれいに食べました。漉された牛乳は低脂肪乳になり、さっぱりした味わい。楽しかった一日の気分も一緒になって、最後に満ち足りた気分で見学を終えました。 この一日で体験しただけでも、牛乳・乳製品・ 堆肥・羊毛と、動物は私たちのくらしにたくさんの恵みを与えてくれています。そんな動物たちに、友達のような近しさを持って接している子どもたちの様子が印象的でした。 (3年生担任 太田初)

オープンデイ&学園祭を終えて

2015年7月3日

6月13日、横浜シュタイナー学園のオープンデイと7,8,9年生による学園祭が開催されました。 霧が丘校舎ではオープンデイを 開催しました。 今年も教育展「トークステージ」「フォルメン体験授業」「1年生教室開放」「エポック展示」「専科展示」を中心に、保護者によるカフェ、ワークショップ、手作り品販売などを行いました。 校庭では「お父さん屋台」が初出店しました。 お越しくださったたくさんのお客さまに心よりお礼申し上げます。 十日市場校舎で開催された学園祭の模様を、9年生担任の横山先生と、各パートのリーダーからの感想文でお伝えします。 「学園祭を終えて」9年担任 横山義宏 7,8,9年生が力を合わせ大きな催しを無事終えることができました。ご協力どうもありがとうございました。 3回目となった今年の学園祭。準備段階で一生懸命取り組むあまり下校時刻が遅くなってしまった昨年の反省を活かし、8,9年の活動終了時刻は18時まで、7年は17時までとしました。 9年生は限られた時間で何ができるのかをよく考え計画し、他の学年とともに実行に移していました。制約が加わり大変だったと思われますが、3学年が入り混じり有意義なときが過ごせたと思います。 以下各グループのリーダーからの短い感想を記します。 *実行委員長* 僕は今年の学園祭で実行委員長をつとめさせていただきました。学園祭の準備は約一か月前から始まり、準備、当日はとても忙しかったです。でも下級生やみんなで作業ができてとても楽しかったです。 *展示グループリーダー* 今までの学園祭では、オイリュトミー室は発表の時間以外使われていませんでしたが、校舎の中で一番広いオイリュトミー室を活用したいと思い、今年初めて展示コーナーを設けました。生徒の声を外部の方にお伝えする良い機会になりました。 *劇グループリーダー* 今年は白雪姫を演じました。 2日間とも皆楽しく演じることができました。初めて発声練習をしたとき、7年生は全員大きい声がでていて驚きました。全員台詞を覚えてくるのが早く、大きい声も出て、演技もうまかったので良かったです。 *縁日グループリーダー* あれやこれやと目まぐるしい日々を送っていましたが、色々トラブルがありながらも無事に終わり安心しました。当初は「9年生でがんばらなきゃ!」と自分を追い込んでいましたが、下級生に手伝ってもらったり、先生方がアドバイスを下さりとても助かりました。そして、しっかりとしたアシストをしてくれた8年生に来年度3学年のリーダーを任せられると期待しています。 *ダンボールワールドリーダー* まず、今年はメンバー一人一人を信じようと思った。景品のノルマは決めず、あまり叱ることもなかった。それは、ぼくとしてはとてもつらく、少し甘かったかなぁと思う。準備期間も短く、卒業生のように絶対的リーダーもいない中、みんな頑張ったと思う。 *カフェグループリーダー* カフェは当日に近づくにつれ、忙しくなりましたが、メンバーが焦らず落ち着いていてくれたのでわたしも安心出来ました。ご来店下さった沢山のお客様の笑顔がとても励みになりました。最後まで笑顔の絶えない学園祭となりました。

ホタル舞う夕べの集い

2015年6月25日

横浜シュタイナー学園の近くには、横浜市屈指の緑地帯「新治市民の森」が広がっており、なんと、ホタル鑑賞ができる秘密の場所(!?)もあるのです。 今週は、5月30日に開催した「ホタル舞う夕べの集い」のレポートをお届けします。 「ホタル舞う夕べの集い」 学園の南東に隣接する新治市民の森の魅力は数えきれませんが、森を巻いて流れる梅田川は格別です。三保市民の森に源流をもち、念珠坂公園を横切って柳がそよぐ一本橋めだか広場を抜け恩田川に注ぐ川には魚とりの子どもたちが遊び、歌にうたわれた「春の小川」の原風景そのものです。そんな川に初夏のアクセントを添えてくれるのが蛍です。 新治の森を貴重な教育資源と考えるユネスコグループは、毎年学習会を開催して学内に紹介してきました。今年は、里山の生態系と里山文化理解(2013年)、谷戸の田んぼの学び(2014年)に続くテーマとして、梅田川の魅力を伝えたいと話し合い、5月30日(土)に「ホタル舞う夕べの集い」を呼びかけました。 当日は14家庭、40名近い親子が集まりました。 日没時刻に里山交流センターに集合し、簡単な説明を行ってから一本橋めだか広場に移動しました。まだほの明るい広場で散開すると、子どもたちはじゃれ合いながら広場を走り回っています。大人たちは土手に腰を下ろしたり、川辺で談笑しながら、蛍を待ちます。やがて草間にポツリと光が。「あ、あそこ!」「あっちで光った!」と声、声。夜の帳が降りる頃には、ふわふわと漂う光に川辺は包まれました。繊細な光を発する虫は、存外無防備に手や服にとまります。なかにはたくさんのホタルをとまらせて「光る帽子」をつくった子もいました。文字通り、ホタルを身近に体感できた一夜でした。 (ユネスコグループ・さとう) 6月28日(日)には、学園周辺の緑豊かな里山を歩く「学園周辺ぐるっと探訪会」もあります。ふるってご参加ください!

公開講座 「豊かに育つ子どもたちの話」に参加して

2015年6月21日

5月30日に開催された横浜シュタイナー学園創立10周年記念公開講座 「豊かに育つ子どもたちの話」に参加した1年生保護者の感想をご紹介します。 会場は、青葉区あざみ野にある「アートフォーラムあざみ野」で、学園保護者以外にもたくさんの方が参加してくださいました。 真夏のような日差しの5月30日、神田昌実先生の公開講座に参加しました。 先生は今年、9年間担任を務めた第2期の卒業生を送り出し、4月から新たに1年生を担任しています。 現1年生の保護者として、これから9年間のワクワクする「旅路」を想うとき、今回のお話は、その想像する景色をより色鮮やかにしてくれると、参加を心待ちにしていました。 神田先生はいつも、卒業した子どもたちのことを嬉しそうに自慢します。 先生が大好きなこの卒業生たち本人も、講座の最後に登場してくれると聞いて、ますます楽しみになりました。 いつもの通り穏やかな語り口と絶妙な「笑い」を交えながら、先生のお話は始まりました。 シュタイナー教育で大切にされる7年期のお話に続いて、クラスの子どもたちが定期的に提出していた「日記」が紹介されました。その面白いこと! 弟のイタズラを諭して、お母さんに対してもフォローするお兄ちゃんの姿。友達が突然家に来たときの嬉しさと戸惑い。 またある子どもは、「生きることの意味」を短く、鋭く問います。 全ての文章が、その瞬間の瑞々しい気持ちを鮮やかに教えてくれていました。それも「自分の言葉」で。 そして、いよいよその本人たちの登場です。6人の卒業生が参加し、受講者からの質問タイムが始まりました。 卒業生のうち2人は、シュタイナー学校ではなく私立の高校に進学しています。 「シュタイナー教育といまの私立高校での学びの違いをどう感じますか?」 それを受けて、神田先生からも「無茶振り」質問が飛びます。 「あなたにとって”学ぶ”とは?はい、一人ずつ」 ここでも子どもたちは、自分の内面と対話しながら、湧き上がってくる言葉をかみしめて、ゆっくりと質問に答えます。そこには、「こういう空気だから、こんな答えが期待されているんだろう。じゃあ、それに沿った答えを言っておこう」という「おもねり」を感じません。 自分の心で感じ、考えたことを真っ直ぐに伝える。ただ、単なる自己主張ではなく、自分の発言を客観的にも見ようとしている。それは自分と相手を肯定し、信頼しているからこそできるのだろうと感じました。 シュタイナーで学ぶ子どものこれからにますますワクワクするとともに、自分自身のあり方についても、多くのことを学ばせて頂いた機会だったと感謝しています。 (1年生保護者 いとう)